こんにちは!
三友工務店設計の藤山(とうやま)です。
先日、弊社設計の平田さんと内田さんと方言について雑談していた時なのですが、
“工務の有村さんは方言少ないですよね。“と平田さんが言っていたのにびっくりしました。
というのも、私が熊本に帰ってきて最初に衝撃を受けたのが、
有村さんが“掃出し窓”のことを“はきだし”ではなく“はわきだし”と言っていたからでした。
私は熊本出身ですが、中学生以降色々な場所で過ごしたため
言葉が使われる範囲というものにはとても興味があります。
そもそも方言と標準語はどう認識されているのでしょうか。
明治に”標準語”なるものが制定された時も、
そのベースは東京の山の手方言に過ぎなかったわけですし、
東北地方においては東北弁が標準語であって、
熊本においては熊本弁が標準語だからです。
京都から江戸に遷都するまでは、勿論関東弁は方言に過ぎず、
本居宣長の“玉勝間”(1793)の中には、
熊本人が古風で雅な言葉遣いであることを称賛する記述もあります。
言葉は場所場所で違って当然です。
そして、どっぷり浸かっている人にはそれを標準と思い込む傾向があります。
これは言葉遣いだけでなく、生活様式や価値観においても同様です。
夫婦間、友人間、取引関係においても、
あ・うんの呼吸というものは信頼関係あってこそのもの。
自分にとって分かり切ったことでも、
知っていて当然などと決めつけをせず、
相手がそのことを理解しているかどうか、一声かけるのが大事だと思っています。
そのバランスを取るのが互いの共通語である方言だったりするのかもしれません。
皆さんの普段使いの言葉の中にも”密かに”方言が混じり込んでいるかもしれません。