こんにちは!三友工務店設計の藤山(とうやま)です。
皆さんは暑さ指数(WBGT)というものをご存じでしょうか?
元々は1950年代にアメリカ海兵隊での訓練中の熱中症予防として開発された指標だそうですが、
建設業でもケガ防止のために厚手の長袖長ズボン等の、熱気のこもり易い格好の上に、
屋根の上など遮蔽物のない所で長時間作業したりすることもあるので、
とても大切な指標となっています。
一見すると気温と同じ何℃という表記なので何が違うんだ?となるのですが、
湿度などとの兼ね合いから、熱中症の危険度の指標として精度の高いものとなっているようです。
環境省の熱中症予防情報サイトに詳しい説明はあるのですが、
例えば、同じ32.5℃でも湿度が5%違うだけで、東京などでは50人近くも熱中症で搬送される人数が変わってくるようです。
このような場合にWBGTははっきりと危険度が違うことを教えてくれます。
先ほどのサイト内ではお住まいの地域のWBGTを確認することもできます。
皆さんも庭の手入れをされる際、
お子さんが部活動で忙しくされている時期など、
参考にされてみてはどうでしょうか?
建設業や警備業には大切な指標と先述いたしましたが、
2015年度の熱中症での死傷者(休業4日以上を含む)は464人と、
2010年の656年を筆頭に毎年400~500人の方が被害にあわれています。
2015年の死亡事例では29人中、28人がWBGTの周知がされていない状況下で亡くなられていました。
なお、暑熱馴化期間という熱に馴れるための期間を、
1週間~10日間程度置くと熱中症になりにくくなるそうですが、
お盆休みなどで4日間以上馴化期間が空いてしまうと、
効果が元通りになってしまうそうです。
現在、弊社スタッフや下請けの業者さんの中でも故障者を抱えており、
社員総出で熱中症危険域での屋外作業に当たる日もあります。
自覚症状が出る前にこまめな水分補給をするなど、
熱中症対策に気をつけていきたいと思います。