皆さんこんにちは!
三友工務店設計の藤山悟です。
さて、こちらは何でしょう?
これは、とあるお寺さんの”花頭(かとう)窓”の原寸模型です。
“花頭”は“火灯(燈)“とも書きます。
ただ、木造建築で火は厳禁ですので、
代わりに“花頭”と書かれることも多いようです。
風間さんから、
“オレのデザインを元に、かっこいい花頭窓の原寸模型を作って!”
との指令が下ったのですが、
学生の頃はよく京都や奈良に社寺建築を見学に行ったものの、
どこの花頭窓がかっこよかったか?などと考えると全く思い出せません。
100件近く見学しているはずなのですが、情けない限りです。
ちなみに私の最も好きな社寺建築は石山寺(滋賀県)の多宝塔です。
2階建てなのですが、四角い1階に丸い2階を載せるために、
白いお饅頭がはさまっています。とてもかわいいです。
日本最古の多宝塔なのですが、
一番古いのに一番かわいいという所が素敵です。
ちなみに宗旨などには興味がないので、
個人的には、お金がなくなった宗教施設が、
工場が美術館に再利用されたテート・モダン(イギリス)や、
4基のガスタンクが学生寮や映画館に再利用されたガソメーター(オーストリア)のように、
コンバート(用途の転換)されるのをいつか見てみたい!とは思っています。
熊本城もそういった意味では、
ただ”復元”や”復原”されるのでない、
コンバージョン事例の一つになると面白いなと個人的には思うのですが、
そういう事例が日本で出てくるはまだだいぶ先のことになることでしょう。
今回はこちらの学生の頃から愛用している電動工具達のおかげで、
花頭窓の枠を作ることができました。
本式の大工さんからすればおもちゃみたいな工具だとは思いますが、
久々に活躍してくれてうれしかったです。
最後に、これから打合せに向かわれる風間さんの雄姿をお届けしてお別れです!