こんにちは。総務の井です。
先週、東京で開かれた
「第3回日本エコハウス大賞」のシンポジウムに、
設計の下田さんが参加されました。
「日本エコハウス大賞」とは、
意匠と性能の両面で、
優れた設計がなされた住宅を表彰する実例コンテスト。
現代の日本の家族構成や生活スタイルに合ったプラン、
風土や地域を尊重したつくりで、
高い省エネ性を実現した住宅が評価されます。
昨年、はじめてこのコンテストに応募した弊社は
設計が下田さん、現場監督が作村さん・草津さんの
「父の想いを住み継ぐ家」で、
リノベーション部門の「奨励賞」を受賞しました。
https://www.sanyu-k.jp/column/date/2017/11/23
新宿にある、リビングデザインセンターOZONE
で行われたシンポジウム。
会場には、受賞者も含め、
150人ほどの方が来場されたそうです。
3部構成となっており、
第1部では、第2回日本エコハウス大賞の新築部門で
大賞を取られた方の講演。
第2部は、エコハウス大賞の審査員である、
伊礼智氏・堀部安嗣氏・西方里見氏・松尾和也氏・前真之氏と
ゲストの山田憲明氏の6名により、
今回のコンテストの一次審査で行われた議論を
パネルディスカッション形式で再現。
そして第3部では6氏が各2名ずつ、
「設備設計」「構造設計」「意匠設計」それぞれの専門の観点から、
応募作品にみる温熱デザインの可能性をリレートーク、
というプログラムです。
下田さんに、どんな内容だったのか取材にいくと、
メモをとられた愛用のノートを見せてくださいました。
ノートには、
「これ、その場で書いたんですか!?」
と思わず聞いてしまったほど、
シンポジウムの内容がびっしり!
きれいな字で、要点をまとめられた中には、
建物の平面図や絵も描かれていて、すごくわかりやすい!!
とくに印象的だったのが、
第2回のエコハウス大賞受賞者の方のお話。
受賞作品は、冷え性の奥様のため、
それまで好まなかった「高断熱・高気密」の工法で建てられた
「自邸」です。
明け方は床下エアコン(4:00~9:00)
昼間は日射(9:00~)
日が沈んだら薪ストーブに点火(16:00~24:00)して、
室温を20℃~21℃に保つエコハウス。
建てた家に、2年間住んでみてわかった、
エコハウスのメリットと課題の考察は興味深く、
人の体感温度には、そもそも違いがあり、
それまでの住環境や、家に使われる素材も考慮しての、
最適な温度設定が大切だということがわかりました。
普段、なかなかお会いすることのない
著名な建築家の方々のエコハウス議論は白熱し、
予定の時間を大幅に超えて終了したという今回のシンポジウム。
とても充実した内容だったと下田さん。
下田さんのお話しを聞いて、
私も、これからの「エコハウス」について考える、よいきっかけとなりました。
▲シンポジウム後の懇親会の様子です。
その日の東京は、48年ぶりに最低気温-4℃を観測。
新宿でも、降り積もった歩道の雪が、まだ溶けずに凍り固まっていたとのこと。
記録的な寒さの中、下田さんが無事に帰ってこられて
ほっとしています。
東京出張、お疲れさまでした(^^)