キッチンを制する者は家づくりを制する!?
(その2) どのタイプのキッチンがお好き?
■タイプいろいろキッチン事情
先日から自宅のリフォームに関心が高まっているNさんです。
まずは腰痛ゼロの快適キッチンを手に入れるべく、
時間があればインターネットや雑誌を眺めています。
でも、あれこれ見ていくうちに、ふと気が付きました。
「キッチンにもいろんなタイプがあるんだな…」
よく聞く対面型は分かるけど、Ⅰ型、Ⅱ型、ペニンシュラ?
改めて考えてみると、まったくもって分かりません。
そこで前回同様、妹に指南してもらうことにしました。
Nさんの妹は住宅会社に勤務していて、家に関しては少しだけ詳しいのです。
※前回ブログはこちら↓↓
キッチンその1
■キッチンは大きく分けると2種類ある!
うららかな日曜日の午後のNさん宅、
コンビニスイーツを頬張りながら“先生”は言います。
「キッチンは種類によって部屋の印象やインテリア配置、
家事動線やリビングとの距離も変わるから、慎重に選びたいよね」
「キッチンって何種類あるの?」
「大きく分類すると、対面かそうでないかの2種類ね」
妹はタブレットにキッチンの画像を並べました。
①対面キッチン
リビングやダイニングに対面して設けたキッチンです。
家族とコミュニケーションを取りやすく、
テレビを見ながら、または子どもを見守りながら作業ができます。
さらに対面キッチンには、
リビングとの仕切りがないオープンキッチン、
コンロなどの一部が仕切られているセミオープンキッチンの2種類があります。

②対面ではないキッチン
いわゆるリビングやダイニングに面していないキッチンのこと。
壁に面している壁付けキッチンと
リビングから離れた場所に設置する独立キッチンがあり、
どちらも作業に専念できるのがメリットです。
特に調理中のにおいがリビングに流れるのが気になる人は
個室タイプの独立型がおすすめです。

■キッチンはさらに6タイプに分類される!
「大きく分けて2種類ってことは、細かく分けたら何種類あるわけ?」
Nさんの質問に、妹は指折り数えて言いました。
「キッチンの配置でいうと6タイプかな」
「え~そんなに?」
ちょっと面倒くさくなってきた様子のNさんですが、
「どのタイプも一度はテレビや雑誌なんかで見たことあるはずだよ」
妹にフォローされつつ講義は続きます。
①I型キッチン
シンクとコンロを横に並べたタイプで、
動線が一直線になるため、コンパクトな動きで家事がこなせます。
一方、何人かで料理をする場合は動線が混乱するのがデメリット。
来客時に手元が丸見えになるのが気になるのなら、
腰壁を作ってセミオープンにすると良いでしょう。

②Ⅱ型キッチン(セパレート型)
シンクとコンロを漢数字の「二」のように配置したキッチンです。
作業スペースが平行しているため、動線はコンパクト。
収納も比較的広く確保できますが、
シンクからコンロまでフライパンや鍋を移動する際は、
ターンする時に中身をこぼさないように注意が必要です。

③L型キッチン
シンクとコンロをL型に配置したキッチンです。
三角形の動線はひとりでも、複数人でもスムーズに作業可能。
どちらかを対面にすると、より使いやすくなります。
一方で、コーナー部分がデッドスペースになりがちです。

④U字型キッチン(コの字型)
U字キッチンは作業スペースを3つの面に配置したキッチンです。
シンクとコンロ、カウンターが分かれているため、
洗い物、調理、盛り付けと効率的に作業を進めることができます。
ただ、調理や収納に使えるスペースが多い分、
設置するための場所を広く確保しなければいけません。
⑤アイランド型キッチン
アイランド=島のように壁から独立したキッチンです。
オープンで開放感があり、ぐるりと回遊できるため
作業効率がよく、家族で料理を楽しむこともできます。
一方ですべてが丸見えなので、常に整理整頓を強いられること、
キッチン自体の収納スペースが限られることもあります。

⑥ペニンシュラ型キッチン
ペニンシュラとは半島という意味で、
キッチンの左右いずれかが壁と接しているタイプです。
アイランドのように回遊できないため、動きやすさは半減しますが、
半島の先に軽食をとれるダイニングテーブルや、
スタイリッシュなバーカウンターを設けるなど、
造作のアレンジがきくのが特徴です。

■キッチン選びはタイプだけではない!
「アイランドがおしゃれね、わたしこれがいい!」
すっかりその気になっているNさんですが、妹はピシリ。
「片付けが苦手なお姉ちゃんにアイランドは無理!」
ちらと見たNさんのキッチンは雑然としていて、使ったコップ、台フキ、
調味料に食べかけの菓子、薬袋や新聞まで放置されています。
がっくり肩を落とすNさんに、妹は何ごともなく続けます。身内は強し。
「憧れも大事だけど、普段の生活をベースに考えないと。
料理ベタが最新鋭のキッチンを入れた途端にプロもびっくり料理上手!
なんてことにはならないからね」
まずは今のキッチンで不便なところ、変えたいところを洗い出すこと。
そこから家族構成や暮らしかた、家事動線、リビングやダイニングとのつながり、
さらに収納の量、掃除のしやすさを加味して検討すること。
もちろん価格帯も無視できません。
「こだわりたい部分と、そこまでしなくてもいい部分の優先順位ね」
「う~ん、なんか難しいなあ…」
片付けも苦手だけど、深く物事を考えるのも苦手なNさんです。
やっぱり専門家に聞いてみるのが一番の近道かも。
そう思いながら、すっかり冷めてしまったコーヒーを啜るのでした。
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