10月に終了致しました古民家再生の事例です。
完成写真が届きましたので、ご紹介させて頂きます。
当時,お施主様はは埼玉に在住で退職を機にご夫婦で熊本に戻られ、ご実家でお父様と
一緒に生活されることをお考えでした。
今回は水回り、リビング、和室3部屋、土間部分の改修をさせて頂きました。
設計期間:2月〜7月、工事期間:8月中旬〜10月末(2ヶ月半)
設計が風間さん、現場担当が作村さん、川口さんのコンビでした。
設計コンセプト(一級建築士 風間 滋)
私達が古い民家のリフォームを考えるとき、2つの方向があると思います。
1つは昔のものにこだわらず、全く新しい現代住宅として再生すること。
もう1つは土間や構造体を積極的にインテリアに採りいれて、「新しい民家」として
再生することです。
今回の計画は60年前に建てられた民家で、主要な「座敷」は、お父様の生活部分として
保存し、他の部分を後者の方法で改修することがご希望でした。従って、キッチンや浴
室等の便利な住宅設備の利用、居間・食堂等の現代的な生活スタイルを充分に満足しな
がら、使い込まれた大黒柱や太くて大きな梁、あるいは欄間や建具の工芸的は美しさを
利用して、今ではそう簡単に出来ない贅沢なインテリア空間を作り上げることが最大の
テーマでした。
ご主人の育った御実家の思い出や懐かしさとともに、架構の持つ力強さや建具の繊細さ
を豊かに感じながら、住んでいただけたらと願っています。
着工前はこんな感じでした。
完成したらこんな感じになりました。