今回ご紹介致しますM様邸は、熊本出身で,現在、東京在住の建築家三宮健司先生の設
計による住宅です。
木造在来2階建て、延べ床面積70坪、外断熱二重通気工法の快適なお家です。
現場担当は草津君、棟梁は松下さんです。
設計をされた三宮健司先生のプロフィールです。
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ゆう設計アトリエ 代表 三宮健司
熊本高校―九州大学大学院修了
内井昭蔵建築設計事務所勤務(世田谷美術館や皇居内の吹上新御所、北九州市営竹松団
地等、公共施設やマンション、住宅の設計に従事)。
2000年ゆう設計アトリエを設立
現在、住宅・店舗・改装などを中心に活動中
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設計コンセプト
家族の時間を楽しみ
一人ひとりの生活を豊かにする
光と風と温もりに満ちた家
優しいはちみつ色の外壁に、段違いの片流れ屋根が印象的なM様邸は、ご夫婦と子ども、
ご両親の2世代住宅。それぞれに生活スタイルや好みが違うので、プラン作成も二軒分
に相当するくらい、じっくり時間をかけて進めました。設計段階でも約1年間は費やし
ています。まず、M様の要望に基づき、プランを提案。それを見て、逆にここはこう出来
ないか、それならこういうのはどうか、という意思疎通のキャッチボールを何度も重
ね、見た目だけでなく、実際に生活した時の暮らし心地や空間の使い方にも十分考慮し
た住まいとなっています。
まず、1階は主にパブリックスペースとして、環境の良い南面にリビング、ダイニングを
設置。壁で完全に空間を区切ってしまうのではなく、ニッチや欄間などでさり気ないヌ
ケの部分を持たせることで、光や風の通りだけでなく、部屋同士にも関係性を持たせて
います。また、南面には開口部も大きく取り、雨の日でも楽しめるよう今風にアレンジ
した縁側との一体感で、内と外をゆるやかにつないでいるのもポイント。天井高にもゆ
とりを持たせ、家族が自然と集まりやすい、明るく開放感のある空間を演出していま
す。なお、キッチンはあえて対面にせず、廊下を挟んで独立した造りにすることで、LD
に落ち着きを持たせています。
同じく1階にあるご両親の部屋は、廊下の欄間を境に自然と共用スペースとの棲み分け
をしています。水回りの近くに設けてありますが、クロゼットの部分にもあらかじめ配
管をしており、さらなる将来はここにトイレを増設することも可能。縁側テラスは第二
の出入口としての役割もあり、玄関を通さずに縁側で来客を迎えたり、お茶を飲んだり
出来るようにしています。この縁側は共用部分とつながっていますが、目隠し格子で仕
切られており、気配は感じながらも、独立した空間となっています。
一方、2階はご夫婦のプライベートスペース。基本的に食事は1階で両親と一緒です
が、朝食や簡単な食事は2階でもとれるよう、キッチンも設けています。
全体的に淡い色でシンプルに仕上げた中にも、子ども室だけは遊び心を持たせて、
ロフトは小窓で2室を往き来できるワクワク感のある造りに。
壁は蛍光塗料で星を描いたクロスを使用しており、夜に電気を消すと、部屋に星空が浮
かび上がります。シンプルな間取りでも、こういったちょっと楽しい場所を作っておく
と、家が家族の思い出としてずっと残っていくでしょう。また、1階と同様、リビング
はウッドデッキのバルコニーと一体感を持たせて、採光、通風だけでなく、空間の広が
りを感じられるようにしています。
さすが東京の建築家という事もあり、当社がいつも作っている住宅とはひと味違いま
す。
私たちも勉強になりました。感謝です!
詳しい内容はイベント情報
「https://www.sanyu-k.jp/news/kengakukai/20110211.html」をご覧下さい!