昨年もこのコラムに書いておりますが、
年に一度の経営事項審査を熊本県庁にて受けて参りました。
経営事項審査というのは、公共工事の入札に参加する建設業者の
企業規模・経営状況などの客観事項を数値化した、
建設業法に規定する審査のことで、略して経審とも呼ばれています。
公共工事の入札に参加する建設業者は、必ずこの経審を受けなければなりません。
経営事項審査には、売上高、技術者数、資金繰状況(流動比率)、利益率など
主な企業情報を網羅されていて、企業経営の良し悪しを客観的に見られ、
他社と比較できるという点では、会社を経営していく上での一つの指標
として私たちにとっても役立つ資料です。
また、点数はすべて数値化されていて公表されていますので、
売り上げ、利益、借り入れ金額も含め、だれでも経営内容を
確認することができる状態にあります。
この点では、私たちのように公共工事を手がけている会社は、
年に一回は必ず、行政機関の審査を受けなければならない義務を負っていますので、
その客観的な数値データーを比較することで、どのような会社か大まかにでも
判断する事は可能でしょう。
住宅やリフォームを専門にされている会社は、規模が大きくても公共工事
を受注されていませんので経営事項審査を受けられていません。
その為、私たちのように経営内容まで細かく調べられて公表されていませんので、
経営内容の実態が分かりにくいところが有ります。
公共工事を手がけているから安心というわけでは有りませんが、
少なくとも、経営事項審査を受けて、その数値を一般に公表されているという点では、
会社を選ばれる上での一つに指標となるのではないかと思います。