5月連休明けより工事に着手いたしました。
当初は、工務の田中さんで準備を進めていましたが、体調不良の為、急遽川口さんが現場
を担当することになりました。
現場を担当する川口さん
築100年以上の古民家ですが、
日頃のメンテナンスが出来ているのか比較的建物の状態は良かったです。
今回の依頼は、長い年月の間に増築をくりかえされていましたので、全体として動線の悪
い間取りになっていました。
それを、すっきりと使い勝手の良い間取りに変更したい!とのご要望です。
設計は三宮さんが担当します。
設計を担当した三宮さん
三宮さんと小屋裏の調査をしているところです。
長持ち(衣服・調度などを保存しておくための,蓋のある長方形の箱)なども有り、歴史
を感じさせられました。
調査した現況図
工事開始
床を解体してみるとこんな状態の所も有りました。
古民家の場合は柱が直接石の上に載っている石場置きが多いですが、
石の代わりにコンクリートブロックを敷いてあり、高さ調整に煉瓦を何枚か積み重ねてあ
りました。長い年月の間に柱が腐ってしまったので、やむなくブロックと煉瓦で調整した
のでしょうか。大きな地震が来なくて良かったです。
リフォームの場合は事前調査をしていても、往々にして解体してみないと分からない?と
いった所も出て来ます。
古民家ともなれば、なおさらです。
問題が発生した場合にどう対応するか!
そこに、当社がこれまで手がけてきた豊富な経験が活かされる思います。
今回は、経験豊富な田中さんが体調不良で入院しましたが、
後を引き継いだ川口さんも勝るとも劣らない経験を持っていますので、
設計の三宮さんと協力しながら、質の高い仕事をしてくれると思います。
現在、古民家改修の物件を他にも3件計画中です。
古民家の仕事は提案に時間がかかりますし、実際の工事でも手間が掛かりますが、
やり甲斐を感じます。
限られたスタッフの中で仕事をしていますので、お客様にお待ち頂くのが心苦しいですが、
出来上がったときの喜びは何ともいえませんね。