一昨日、経営事項審査を熊本県庁にて受けて参りました。
経営事項審査というのは、公共工事の入札に参加する場合に必ず受けなければならない、
建設業法に規定する審査のことです。この審査は各建設業者の企業規模・経営状況などの
客観事項を数値化したもので、略して経審とも呼ばれ、一年に一回、受ける事を義務づけ
られています。
分かりやすく言うと、建設業の通信簿みたいなものですかね。
この数値化された点数(通信簿みたいなもの)によってランク分けされ、受注できる工事
の大きさが決められます。
その為、審査項目も多岐にわたり、準備も大変です。
当社では嫁さんと西さんの2人でこの書類を作っています。
例えば審査項目としては次のようなものです。
・工事種類別年間平均完成工事高
・自己資本額及び平均利益額
・建設業種類別技術職員数(審査基準日現在の一級建築士、1級建築施工管理技士などの人
数です)
・経営状況評点・・・決算書の財務内容を数値化
・その他の審査項目(社会性等)
雇用保険加入の有無(減点項目)、健康保険及び厚生年金保険加入の有無(減点項目)、
建設業退職金共済制度加入の有無(加点項目)、退職一時金制度又は企業年金制度導入の
有無(加点項目)、法定外労働災害補償制度加入の有無(加点項目)、営業年数、防災協
定の締結の有無、営業停止処分の有無、指示処分の有無、監査の受審状況、公認会計士
の数、建設業経理士1級の数、、建設業経理士2級の数、研究開発費で評価する。
などなどで、非常に細かい内容で審査もきびしいです。
しかも、決算内容を含めすべて一般に公開されています。
こういった経審をクリアーして初めて、公共工事を手がけることが出来ます。
その為、公共工事を手がけている会社は、第三者(公的な機関)から経営内容も含めた事
業内容を毎年チェックされていますので、民間の仕事しかしていない会社と較べると、多
少は信頼性が高いといえるのではないでしょうか。
当社の場合、いまでは新築住宅やリフォームの仕事がメインになっていますので、以前に
較べると公共工事のウエイトはかなり少なくなってきました。
それでも経営事項審査を受けることで、前年度と較べてどうだったのか?他社と較べてど
うなのか?といったことまで客観的な点数として分かるため、会社を運営していく面でも
非常に参考になると思っています。
取りあえず何事もなく無事に終わったことに感謝です!