当社の決算は12月ですので、今月中に税務署に決算申告書を提出し、
納税しなければなりません。
前年度の決算書と比較してみると、売り上げそのものはあまり変わりませんが、
繰り越し物件の多さに驚かされました。
理由は、昨年12月にお引き渡し予定の工事が、
職人不足と資材不足の影響で工事が終わらず、
かなりの工事が年度をまたいでしまった為です。
例年なら考えられない異常な状態です。
当社の場合、借り入れがありませんので良いですが、
お引き渡しできなければ最終金を精算出来ませんから、
資金繰りも悪くなると思われます。
特に、資本力のない新しい会社はかなりの負担を強いられるはずです。
しかも、前回書きましたように、常に人手が足りない状況ですので、
仕事はあっても回転しないという悪循環で,
資金繰りはなお悪くなるばかりだと思われます。
先日の日経新聞に、「ゼネコン大手、採算悪化」と見出しが出ていました。
人手不足で労務費が膨らみ、採算が合わなくなっているのです。
また業界紙には現在の我々の状況を
“「利益なき繁忙」が業界全体の課題に” とありました。
まさにその通りの状況です。
16年以降に倒産が増加?とあります。
利益率の低下が資金繰りに影響し、体力のない会社は厳しくなってくるでしょう。
安易に規模の拡大を図らず、地道にコツコツとやっていくのが一番だと思いました。