職人不足は分かっていましたが、ここまでとは思いませんでしたね。
現場作業員の4月の有効求人倍率が6.7倍。
医師(歯科医師を含む)の6.24倍をやや超える水準との事。
いまや職人さんはどこに行っても引っ張りだこでしょうね。
なかでも鉄筋工や型枠工の不足は、日々実感しています。
これらの専門工事は、建物の骨組みをつくる一番重要な部分になりますので、
ここで職人が集まらないと工期にもろに影響してきます。
長く続いた建設不況のために、職人がこの世界から離れたのも一因でしょうね。
加えて、若手が入って来ない。
その為、職人の高齢化が進み、ますます仕事が進まなくなるという悪循環です。
多分、私と同世代の50代半ばから後半が現場の一線で活躍している職人さんの平均年齢だ
と思います。
この年になると、階段を上るだけでも息が上がるのに、現場で1日作業をしなければなら
ないという状況を想像すると、その深刻さが分かります。
経験豊富で現場の事も熟知されているとは思いますが、カラダが思うようには動かないで
しょう。また、現場はバリアフリーどころでは有りませんので、安全面でも更なる対策が
必要になります。
職人さんを集めるために、賃金も上がっていますので工事費も自ずと上がってくるでしょう。
人の手に頼らない画期的なイノベーションが生まれる事を期待したいです。