最近、”建て替え”Or”リフォーム”で悩まれている方のご相談が多いです。
悩まれる理由はいくつかあると思いますが、その中でよくある事例が
・ 築年数が20年~30年位でそれほど古くはなく、建物自体もしっかりしているように思える。
ただ、家族構成が変わり間取りが合わない。しかも冬寒くて,夏暑い。
建て替えるにはもったいないが、リフォームするには費用が掛かりそうだ。
・ 築年数が古く、建て替えの必要性を感じる。
しかし、自分が生まれ育った家で思い出がたくさんあり、壊すには忍びない。
親兄弟も集まって話し合っているが、どうすれば良いか悩んで先に進まない。
残せるものならリフォームして自分の代では取り壊したくないが,費用が相当掛かりそうだ。
というようなご相談です。
逆に悩まれることもなくあっさりと建て替えされる方もいらっしゃいます。
築年数もそれほど古くはなく、建物自体もしっかりしています。
建て替える理由は先と同じで、家族構成が変わり間取りが合わない。しかも冬寒くて,夏暑い。
違う所は、
おおざっぱに言うと、家には特段愛着もないので、自分達の暮らしに合うように建て替えて
快適な生活をしたい。という点です。
つまり、築年数がそれほど古くはなく、家としての機能も十分に備えていても、
家に対する愛着がなければあっさりと建て替えられてしまうという現実です。
私たちが一生懸命長持ちする家をつくっても、住まう人の気持ちがなければ次の世代には
引き継いでもらえないと感じました。
その経験から、家づくりは家の性能はもちろんのこと、家づくりの過程やその後のご家族が
育む“想い出”が大事だという思いに至りました。
私たちの会社では、ご家族の想い出に残る家をつくる為に、そのスタートである家づくりの
過程でも心に残る想い出を残して頂きたいと願っています。
その想い出づくりは「家をつくろう」と心に決めた瞬間からはじまっています。
家づくりの過程では、ふだんでは体験することがない、色々な事を体験します。
楽しいことやうれしいことはもちろん、面倒くさいことや思わぬアクシデントが起きたり、
ときにはご家族でケンカをしてしまったり、本当に色々な事があります。
しかし、そのとき大変だったことも、後から振り返ってみると忘れがたい想い出になってい
るものです。
だからこそ、私たちの家づくりは、しっかりとお話をお聞きし、ゆっくり時間をかけ、家づ
くりの過程をひとつひとつ噛みしめながら、ご家族と家の関係性を築いていく家を、お客様
といっしょに建てていきたいと思っています。
想い出に残る家づくりは、少々手間や時間がかかるかもしれませんが、ご家族のゆるぎない
愛着が生まれる家になると信じているからです。