2年前に病で倒れられ、62歳で当社を退職された田中さんが2日前に亡くなられました。
見た目は怖いですが、笑顔がとても素敵な愛される方でした。
また、酒がまったく飲めないという一面もあり、そういった所で私とも話が合い、何だかん
だと意見をぶつけ合いながら沢山の仕事を手がけた事を昨日のことのように覚えています。
約7年という短い期間ではありましたが、その功績は素晴らしく、難しい技術を必要とす
るお寺の山門工事などの寺社建築や、古民家再生などで力を発揮して頂きました。
田中さんは職人肌の現場監督でこだわりも強く、当社設計スタッフとは良い意味でのバト
ルを繰り返しながら現場を進めていました。
その甲斐もあり、田中さんの手がけた物件が全国のリフォームコンテストなどでも高い評
価を受け、数多くの賞を頂きました。
田中さんの結果的には最後の仕事となった合志町の古民家再生。
こちらも一般社団法人 日本増改築産業協会のリフォームデザインコンテストにて、
2012九州支部優秀賞を受賞致しました。
そして、次の仕事である嘉島の古民家再生の仕事の段取りをされている矢先に、病で倒れら
れ、その後は一線を退いて療養されておられました。
今から2年前のことです。
それ以降、一度会社に顔を見せに来られたことがありましたが、
その後は残念ながらお会いする機会がありませんでした。
一昨日の朝、奥様から一本の電話が携帯に掛かりました。
奥様から「主人が亡くなりました」との訃報を聞き、驚きました。
いまだに信じられない思いです。
田中さんには多くのことを学びました。
今後は、田中さんのお客様に対する「誠実」で「丁寧な仕事振り」を当社のスタッフに受け
継いで参りたいと思います。
奥様のご看病の甲斐なく、本当に残念なことです。
心よりお悔やみ申し上げます。