日常であれば、今の季節、会社の帰り道にホタルを見つけながら、ノンビリと我が家に帰る
のが日課でした。
それが、想定外の災害を受け非日常となり、お客様からの復旧依頼に応える為に、今日が何
日だか分からないくらい、慌ただしい活動に追われ日々を送っています。
年初に立てた計画も大きく崩れ、今後どうなるのか先が読めない状況です。
復旧活動の為に工事は一時的に中断し、現在、少しずつ再開してはいますが、
お引き渡しも、新規着工もスムーズに出来ない状態が続いています。
つまり、お金の動きがありません。
いつまでこうした状況が続くのか分かりませんが、
体力のない会社は、厳しい経営環境に晒されることは間違いないと思います。
このような想定外の環境になると、5年前になくなりました、父で有り、創業者でもある先
代社長が常々言っていたことを思い出します。
“借金までして会社を大きくするな”
この信念は変わることなく、現在も引き継がれています。
父の言葉を受け、私が肝に銘じていることは、
「堅く、細く、永く」です。
「堅く」・・・手堅い経営を行い、決して無理をしない。
「細く」・・・調子に乗って規模の拡大をせず、細く小さく、小回りのきく範囲に留める。
「永く」・・・会社を永く続ける。
父の信念ともいえる“借金までして会社を大きくするな”を守り、
規模の拡大をせず、大きな投資もせず、
ひたすら地道に安定経営をしていて、
本当に良かったとつくづく感じています。