今回の熊本地震では、ブロック塀の倒壊が非常に多く驚いています。
当社で解体撤去の依頼を受けているだけでも50件近くあります。
道路側に倒れた所も有り、
もし、日中に地震が来ていたらと思うとゾッとします。
撤去作業は危険性の高い所から優先して行っていて、
まだまだ手つかずの所も沢山あります。
運悪く、隣地のブロック塀が倒れ、建物やエコキュートなどに当たって被害を受けた住
宅も数多いです。
塀の高さが1.2mを超えるときは、長さ3.4m以内ごとに控壁をつくって強度を高めるよう
に決められていますが、倒壊しているブロック塀のほとんどは控壁がないです。
隣地ブロック塀がそのまま倒壊し、出窓部分でかろうじて支えられている状況
隣地ブロック塀の倒壊によりエコキュートが被災
残念ながら地震災害は不可抗力ですので、お隣から賠償して貰うことは難しいと思います。
また、エコキュートや電気温水器などが、
地震で傾いたり、転倒して破損した事例も相当あります。
品不足から復旧していないところも多いです。
その為、電気・水道が復旧していても、給湯機器が破損している為に、いまだにお風
呂に入られないというお客様もいらっしゃいます。
今回の熊本地震では、
電気は比較的早く復旧しましたが、水道と都市ガスの復旧は遅れました。
結果として、井戸水やプロパンガスで生活されていた方が、
いち早く日常に近い生活を取り戻せた訳です。
非常時、何が役立つか分からない!とつくづく感じましたね。
井戸水とプロパンガスを、改めて見直した次第です。
追伸:
私の自宅は江津湖のほとりにありますが、
まだ水が復旧していなかった頃、車にポリタンクを積んで自宅前の川に水を汲みに来られ
る方が沢山いらっしゃいました。
我が家は、トイレと屋外の散水栓には昔から井戸水を利用していましたので、その水を飲料
として臨時的に利用することができ、とても助かりました。
そして、いざとなれば私も前の川から水を汲み上げることが出来ましたので、
そういった面ではとても恵まれていたと感謝しています。