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社長コラム

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熊本地震の為に中止致しました、リノベーション完成見学会「I様邸」の竣工写真

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今回ご紹介しますのは、築35年の平屋のリノベーション事例です。
4月16日、17日にリノベーション完成見学会を予定していましたが、熊本地震の為に中断させて頂きました。
この度、完成写真が出来上がりましたのでご紹介させて頂きます。

想い出をそのままに、より暮らしやすく快適に

設計概要:下田雅子 一級建築士
藤や桜の樹々のある庭に囲まれた築35年の平屋は、ご両親が大切に住まわれてきたであろうと感じられる空気に満ちていました。「室内は明るく通気性をよく」「北側・南側の庭を残し部屋から眺められるように」「既存の建具や床の間・床柱をできるだけ使いたい」などのご要望を具現化するため、北西の居間・食堂を南側の庭が目にはいる陽あたりのよいエリアへ、南側和室にあった床の間を北側和室に再現、北側の庭を眺めることのできる場所にくつろぎのスペースを配置しました。

施工談:作村貞勇 一級建築士
Iさんのお父さんが建てた自慢の家は、一枚板のドアにサクラの床板や桑の木の床柱など、そこかしこに並々ならぬこだわりが感じられます。でも、間取りは35年前のまま。断熱材も入ってなく、とても快適に暮らせる家ではありません。そこでスケルトンからの全面リフォームとなったのですが、当時は立派だった家も開けてみれば構造的に弱い部分があり、まずは構造の補強からのスタートです。お父さんのこだわった建具類も残らず再利用したかったので、丁寧に補修、研磨して再生させました。それを新しい家に使うのですが、平成の最新設備と昭和の建具との折り合いをつけるのに、また一苦労。昔の基準で造られたドアや柱は今よりも低いため、新しい建具と並べると落ち着きません。また、ピカピカの壁に褪せたフスマを入れるのも浮いてしまいます。新しいものと古いものとを見栄えよく共存させるには、さて、どうしたものか。設計と工務で随分と頭を悩ませました。でも、そういう時こそ現場大工の腕の見せどころです。
長年の経験と高い職人技で見事に新旧の融合を果たし、現代風なのにどこか懐かしい、Iさんのお父さんの想いを今に受け継ぐ快適な住まいを完成させました。ここまで来るのには本当に長い時間と技術を必要としましたが、それだけに見ごたえのあるリノベーションとなっています。

ビフォーアフターです。

 

 

 

 

 

 

 

カフェエリア

 

 

「お客様の声」

Q リフォームをしようと思ったいきさつを教えてください
A 元々は両親が暮らしていた築35年の平屋です。父の思い入れが詰まった家で、ドアは全て一枚板、床の間は総サクラ材に床柱は桑の木。床材や天井なども母方の親戚が所有していた宮崎の山から切り出したものを使い、本当に父が時間とお金をかけて思い通りに建てた自慢の家でした。
私はこの家で暮らしたことはなく、そういう話を聞かされても当時は何も思いませんでしたが、父が他界して葬儀のために東京からこの家に戻った時、色んなところに父の思い出を感じられ、自分は三姉妹の長女であり、これから父の代わりに自分がこの家を守っていきたいと思うようになりました。父が他界したのは今から10年前。大阪にいる末の妹夫婦が子ども達も独立したため一緒に熊本に帰りたいと言ってきたのが、一緒に住むきっかけになりました。

Q 三友工務店はどうやって知りましたか
A 設計を担当してくれた下田さんのお父様と私の義弟が知り合いで、義弟は下田さんのお父様をとても信頼していました。リフォームをするに当たり、やはり頼むなら地元の信頼できる工務店がいいと思っていたところ、義弟から知人の娘さんが三友工務店さんで設計士をしていると教えてもらいました。また、私も東京で福祉施設の建設に何度か立ち会う機会があり、その中で知り合った女性設計士さんは皆さん仕事がきめ細やかだったので、私も出来たら女性設計士さんがいいと思っていたところに、下田さんという女性設計士さんの紹介です。義弟がそんなに信頼する人の娘さんならきっと間違いないと思い、迷いなく三友工務店さんにお願いすることにしました。私はいつも人と人との繋がり、ご縁を大事にしたいと思っているので、他の会社は全く当たっていません。

Q 今回のリフォームでこだわった点を教えてください
A 父の思いを受け継ぎ、守っていくことです。間取りは前の家の面影もない全面リフォームですが、父がこだわって作った一枚板のドアはそのまま使えるように開口部を低く造ってもらい、和室には建具や欄間、床柱も再利用しています。家は現代風に住み良く、新しくなりますが、父のこだわりは昔のままに残っています。これもリフォームだから出来たことだと思います。
また、妹夫婦との同居になりますので、お互いの存在を大事に出来るよう、共用部分とプライベート空間をしっかり分けています。間取りや動線は暮らしやすくシンプルです。
実は最初は二階建てに増築したいと言ったのですが、年齢のこともあり、そこは下田さんの言う通りにしました。その分、延床面積に入っていたカーポートと納戸を減築し、平屋のままで暮らせるように妹夫婦の部屋とカフェの一部を増築しています。

Q 新しい住まいにはカフェも併設されていますね
A はい。私も父が亡くなり、熊本に戻ろうと決めた頃から自分の生き方を色々と模索し、第二の人生の目標として、せっかく地元に帰るのであれば地元に何か恩返しがしたいと思うようになりました。私がずっと福祉関係の仕事をしていたこともあり、誰もが気軽に立ち寄れ、そこでお年寄りから若い人、子育て世代のお母さん、子ども達が交流できる場所があればいいなと思い、小さなカフェを開くことにしました。カフェであれば、お茶を飲むついでに気軽に集まれます。カフェにはピアノも置く予定です。小さいですが寛げる、地元の方々の憩いの場になればと今から楽しみにしています。

Q 三友工務店のこれまでの対応はどうでしたか
A 私は三友工務店さんの皆さんを信頼していたので、何も心配することはありませんでした。熊本と東京で離れていたため、打ち合わせはメールが中心でしたが、下田さんは週に1回は現場の写真を送ってくれたし、口数は少ないのですが私の思いを私以上に良く分かってくれていて、言わずとも心が分かるというか。全く心配はありませんでした。
家をリフォームするに当たり、サッシのことや床材のことなど、私も色々と勉強をさせてもらいました。ですから、このリフォームの金額も安くはないと覚悟はしていました。でも、見積もりのお話しをする時に下田さんと作村さん、草津さんが揃って回りくどい言い方をするというか、どうにも言いにくそうで、すごく気をつかってくれているのが分かりました。
大丈夫です、私もだいたい予測していましたと言った時、皆さんが、ああよかった、というようにホッとした顔をして、私も勉強をしていて本当にああよかった、と思いました。
また、現場にいた若い人に仕事は楽しいかと尋ねたところ、満面笑みで楽しいですと言ってくれたのが嬉しかったです。高校を出たばかりの今どきの若者が、仕事が楽しいと言える職場。若者を育てることは、会社の将来に繋がります。そう思うと、若い人が楽しく働ける三友工務店さんはいい会社だなと思いました。

Q いよいよ完成、地元での新生活のスタートですね
A コーヒー教室にも通ったし、美味しい豆も仕入れています。表千家の経験もあるので、
カフェではコーヒーもお茶も紅茶も出せます。ぜひ遊びに来てください。
ありがとうございました。

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