当社は寺社建築もたくさん手がけていますが、
この度の熊本地震により、被害を受けられた本堂の耐震調査を行いました。
さすがに本堂となれば当社では対応できず、東京で活躍されている経験豊富な耐震研究会
の保坂先生の力を借りることになりました。
保坂先生は、木造の耐震関連の著作もたくさんあり、この分野では著名な方です。
設計スタッフ、三宮さんとの繋がりで、今回の耐震調査をお願い出来る事になり感謝してい
ます。
当社からは工務の作村さんと岩城君に加え、田中棟梁も調査に参加しました。
保坂先生が明専寺ご住職様に調査方針を説明されているところです。
今回調査させて頂きました明専寺様本堂全景
調査風景
調査では、本堂周辺の地質調査も行いました。
ハンドオーガーによる地盤調査
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一般社団法人耐震研究会のホームページより抜粋
建物は地盤の上に乗っており地震の被害は地盤の被害ともいえます。
こうした中で建物を調査するにあたり、地盤の調査は切っても切り離せない関係にありま
す。耐震研では現地での地盤調査前にも地盤図や地質図による調査を行いつつ、現地でのハ
ンドオーガーによる地盤調査を行います。
補強時にも地盤の状態に応じた的確な補強計画が可能です。
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非力な作村さん、岩城君の代わりに田中棟梁が、ハンドオーガーで掘削することに、、、
小屋裏の調査
今回の調査には、当社の設計スタッフも見学させて頂きました。
調査中、正面の柱2本が傾いていて、梁が柱から抜け掛かっている事が
判明致しましたので、余震対策として応急処置として柱・梁の接合部分に金物を取り付け
土台をつくってブレースで補強致しました。
急遽、柱と土台を取り寄せ
土台を敷いている所です。
柱・梁の接合部分に金物を取り付け
土台にも金物を取り付け
ブレースを取り付け
余震対策の応急処置完了
今回の調査データを東京に持ち帰られ、検討された上で補強案が決まります。
実際の補強工事は数ヶ月後になると思います。