熊本地震を受け、
お客様から「このまま住んでも大丈夫なのか?」「地震による被災で、家の耐震性能がかな
り落ちているのではないか?調べて欲しい」との声を、たくさん頂いています。
耐震診断などで、被災後の建物の劣化状況などを調査して数値として机上で出すことは可
能ですが、本日は「動的耐震計測」という手法を使って、実際に建物 を揺らしてみて診断す
る方法について、調査会社「ビビック」の方を交えて打ち合わせを行いました。
「動的耐震計測」というのは、小型振動機のゆれを利用して建物に小さな地震を起こし、
どのくらいの震度まで耐えられるか、具体的に測定できる方法です。
建物を揺らすといっても、人間がようやく感じる震度1程度の微弱な地震で、物が倒れた
り、建物自体を傷つけたりすることのない、とても安全な調査方法です。
大まかに言うと、2階床に起震機を置き、東西南北の隅に4箇所のセンサーを取り付けます。
そして東西、南北方向にそれぞれ約20分程度起震機を使って揺らしてみて、取り付けたセ
ンサーのデータを解析して、建物の耐震性能を測るものです。
耐震診断などの机上の計算とは違って、実際に建物を揺らして測定しますので実態に近い
耐震性能が分かるのではないかと思います。
「動的耐震計測」の特徴
〇 震度いくつの地震まで安全か?
従来の耐震計測では出来なかった「震度いくつの地震まで安全か」を表示することが出
来ます。
〇 建物のどこが悪いかハッキリわかる
地震時に弱いところがあるかどうかが分かり、この結果をもとに、耐震改修を行う必要
があるのか等の判断材料が得られます。
〇 耐震改修の効果もわかる!
耐震改修工事を行った場合、工事前・工事後に測定することでその効果を確認すること
が出来ます。
〇 地盤と建物相性もわかる!
地震時における地盤の揺れ方を測っておくことで、建物の揺れ方との相性を判断でき、
地震の時に揺れやすい家なのか、揺れにくい家なのか分かります。
〇 安全かつスピーディな調査
調査時に建物は震度1程度で揺れますが、建物が壊れたり、物が落ちたりといった心
配はありません。
また、調査中でも普通に生活していただけます。
地盤と建物を総合的に調査し、調査時間は平均で3時間程度と、短時間で終了します。
調査費用が、ある程度軒数がまとまらないと安くなりませんので、
現在、当社のお客様向けにご案内をしていて、まとめて調査を開始する予定です。