当社が採用している制震装置GVA〔ジーバ〕です。
現場撮影ですのでちょっと見にくいですが、こんな感じに制震装置を入れてます。
建物規模にもよりますが、
今回の住宅(57坪)では合計12箇所の制震装置を取り付けています。
制震装置を色々と調べましたが、筋交いとの併用も出来、
外張りとの相性も良く最終的に当社ではこれを採用しています。
他メーカーの制震装置の場合、
X,Y方向それぞれに2カ所ずつ合計4カ所設置する場合が多いです。
「制震ダンパー・制震装置・制震構造のGVA[ジーバ]システム」ホームページ
よりの抜粋です。
性能を決める数量・配置
制震装置単体の性能だけで、地震時の建物を守れるわけではありません。
制震装置の性能を最大限に活かしていくためには、設置する数量・配置などシステム
全体が最適でなくてはなりません。
【GVA[ジーバ]設置の数量】
大地震時の揺れのエネルギーを60%消費し、揺れ幅を50%以上抑えることを目指して、
制震材の量を決定しています。
制震材を建物の一部にだけ使用しても、ただそこだけの性能が向上するだけで終わって
しまいます。
建物全体に制震効果をもたらすにはある程度の数量が必要です。
だいたい床面積10~15㎡に1フレームの割合でGVA[ジーバ]フレーム(=制震装置)
を設置しま す。
【GVA[ジーバ]の配置】
家具の配置や、揺れによって建物が傷むことで起こる”回転する揺れ”を効率的に
抑えるためには、外周部を含む建物全体の耐震性を高めることが効果的です。
GVA[ジーバ]のフレームは建物全体の外周部・内部に分布するようにバランスよく
配置します。
配置のバランスも重要な耐震要素であり、効率の良い配置を目指すことで結果的に
低価格導入が実現します。
以前のコラムにも書きましたが、
現在製品化されている制震装置のほとんどが、筋交いとの併用が出来ません。
元々、当社で設計する建物は建築基準法の1.5倍程度の性能を持つようにしていますので、
極端に言うとほとんどの壁に筋交いが入っているようなプランとなる場合があります。
その為、制震装置を入れようにも取り付ける壁がない場合が多々ありました。
ですが、この制震装置は筋交いとの併用が可能ですので、外周部にもバランスよく配置できるので建物全体に制震効果をもたらしします。
また外周部に筋交いと併用して取り付けた場合、内断熱であれば筋交い、制震装置の間のご
ちゃごちゃとした隙間に断熱材を充填しなければなりませんが、外張り断熱だと緩衝しま
せんので施工性が良く、当社の家づくりのスタイルにあっていると思っています。
詳しくお知りになりたい方は「制震ダンパー・制震装置・制震構造のGVA[ジーバ]システム」のホームページ「http://www.gva-tomo.com/index.html」をご覧下さい。