先週、月曜日から二泊三日の工程で富山県にある共栄ホームズ様を視察して参りました。
参加したのは私と設計風間さん、工務吹春君の3人。何れも経験豊富なベテランスタッフです。
株式会社共栄ホームズ様は、古民家再生を得意とされている会社で、昨年度「先進的なリフォーム事業者表彰(経済産業大臣賞)」を受賞されるなど、多方面から高い評価を得られている会社です。
今回、縁あって視察する機会に恵まれました。
工事中の現場を視察
説明をされている(株)共栄ホームズの武田社長
共栄ホームズ様は、「基礎」「躯体(骨組み)」「開口部」の3Kにこだわられ、徹底的な事前診断をして工事に臨まれていました。
(株)共栄ホームズ様で古民家再生されたお客様邸を視察
熱心に改修計画図と見比べている風間さん。
当社も古民家物件を数多く手がけていますが、富山の古民家の大きさには驚かされました。
「広間」を中心に各部屋が作られていて、「枠の内」という富山独特の形でした。
この「広間」は大きな柱と梁などによって、井楼(せいろう)型に構造体を組上げていく工法が用いられていて、「枠の内」というのは、こうした構造をいうようですね。
井桁状に組んであるので、水平方向の剛性が強いのも特徴のようです。
古民家にも地域性があることを改めて感じました。
最後に建築中のモデル住宅を見学しましたが、同じ敷地内に和風、洋風で2件建築中でした。
どちらも100坪と聞き3人して驚きました。
こんなに大きなモデル住宅は熊本には無いと思います。
しかも同時に2件です。
参考までに国土交通省が発表する平成27年度 住宅経済関連データ、一住宅当たり延べ床面積の都道府県比較によると、
富山はトップで152.18㎡で約46.1坪
因みに熊本は101.66㎡で約30.8坪
一番小さい東京で64.48㎡で約19.5坪
これを見ても富山の住宅が如何に大きいか分かりますね。
今回は工程の関係から基礎や骨組み補強の状態を見る事が出来なかったのが残念でしたが、仕上がりを見ただけでも大工さんの技術の高さが窺われ、とても参考になりました。
今回の視察は富山新聞にも取り上げられています。