今回は、当社が加盟する股旅社中の研修の一環で、
東京、神奈川で活動されている住宅会社、
創建舎さま、丸晴工務店さまを視察して参りました。
当社からの参加者は、私と設計下田さん、内田さんの3人。
股旅社中[matatabi shachu]は、家具デザイナーと工務店と住まいに関するメーカーが協働して新しい家づくりに取り組む活動です。
住まい手と建築空間の接点となる家具、建具、さまざまな建築部品について、
既製品や従来の手法で満足できるものができなければオリジナル製品の開発を行おうという前向きなデザイン実践活動です。
まず始めに、東京都大田区にある創建舎さまの建築現場を見学。
お施主様は、造園関係の仕事をなさっていて、
住居と店舗を兼ねた建物です。
お施主様は仕事柄、建築にもかなりのこだわりがお有りで、
著名な建築家にも相談されていたとの事。
そんな中、たまたまホームページをご覧になっていて、
創建舎をお知りになり、
家づくりの姿勢や、造られた建物を気に入られて
依頼されたとの事でした。
店舗を併設した住宅ということもあり、
施工する側にとっては、非常に難しい建物です。
よく造れたなぁと感心致しました。
熱心に見学している内田さん
外部
屋上もあり、見晴らしが良いです。
創建舎さまには、高い設計力を支える、
大工集団がいます。
すべて社員大工さんで、
若手・中堅のイケメン大工さんばかり。
創建舎さまには若手職人を引きつける魅力があるのでしょうね。
私は大変驚きました。
高い設計力があり、
それを自社大工で仕事をなさっていますので、
鬼に金棒だと思いました。
その後、太田区区民ホールに移動し、
股旅社中の家具のワークショップが行われました。
こんな製品があったら便利、使い勝手がある、
といった物を皆で考え、
製品化していこうというワークショップです。
初日最後は、
創建舎さまの事務所にて引き続き家具のワークショップが行われ、
その後懇親会が開催されました。
引き続きワークショップ
翌日は、
川崎市多摩区にある丸晴工務店さまを視察。
社長である濃沼晴治氏が、宮大工出身ということもあり、
こちらも手刻みで家をつくられる技術者集団でした。
倉庫には銘木がたくさん保管されていました。
濃沼晴治氏は川崎市のマイスターにも登録されていて、
小学校などでも講演されているとの事。
大工道具を持って一つひとつ熱心に説明される濃沼晴治氏
濃沼晴治氏が造られた模型などなど
私には知識がなく分かりませんが、
今となっては手に入りにくい
名工がつくった非常に珍しい道具がたくさん有るようでした。
一緒に参加していた大工さん達からは、
一応に感嘆の声が上がっていました。
その後、丸晴工務店さんが手がけた住宅を2軒見学しました。
股旅社中に参加している工務店は、
みなさん非常にレベルが高いと改めて思いました。
当社も、まずは追いつき、
そして、いつかは追い越せるように、
更なる研鑽が必要だと思った次第です。