震災の影響もあり、
新築・リフォーム問わず、
当社へのお問い合わせも相変わらず多いです。
県内、どの住宅会社も多かれ少なかれ
同じような状態にあると思います。
ただ、この状況は長くは続かないと思います。
せいぜいあと2、3年くらい。
その後は仕事が激減して、
立ち行かなくなる会社も出てくるでしょう。
この機に乗じて、
倍々ゲームのように拡大されている会社も多いです。
また、当社と変わらないスタッフ数で
新築を相当数やられている会社もたくさん有ります。
たぶん、
自由設計とはいいながら、
間取りに制約があり、
仕様も限定されていて、
設計・工務の手をあまり煩わせること無く
短い工期で家が建つような仕組みが出来上がっているのでしょう。
棟数を伸ばそうと思えばそうせざるを得ないですから。
事業をやっている以上、
大きくしたいという願望は理解できますが、
そこまでやらなくても、、、と思う事もあります。
とくに新しい会社にこの傾向が多いように思います。
大きな志を持って独立され、
人一倍働いて会社を大きくされたいのでしょう。
先日、熊本県内の住宅会社のデータをまとめた一覧表を、
見る機会がございました。
それには、各社の資本金、設立年月、年商、社員数、
営業利益、有利子負債、自己資本比率などが
一覧でまとめられていました。
各社の経営内容が大まかに分かり、
自社と比較してみると経営の参考にもなる資料でした。
色々な会社の数値を見ましたが、
手堅い経営をされている会社があったり、
有利子負債が大きく、
こんなに借りてまで会社を大きくしたいのか?
と思うような会社もありました。
当社は一年間で、
新築は10棟~15棟、やっても20棟まで。
リフォームも、戸建て、古民家再生、マンションなどの
全面リニューアル的な大型物件を20棟位。
それ以外に水廻り交換などの仕事や、
営繕工事を年間250件ほど。
現時点でそれが限界です。
それ以上やると、
どこかにほころびが出てくると思います。
その為、無理な受注は致しません。
先代社長は常々「借金までして会社を大きくするな」
と私に言っておりました。
ましてや、私は先代に比べて器が小さいし、
能力もありませんので、
会社を大きくしようなどとは、
まったく考えておりません。
私としては、
これまで同様、規模を拡大することなく、
いまの体制で出来る範囲の仕事を、
確実に、ていねいに、やっていき、
永く会社を続ける事の方が大事だと考えています。
それがこれまで当社とご縁のあったお客様に、
一番安心して頂けることだと信じていますので。