当社は以前から「床下エアコン」を使って家全体を暖めるシステムを、
取り入れていましたが、
この度、「パッシブ冷暖」という新たな「床下エアコンシステム」を
採用することに致しました。
現在、そのシステムを取り入れた住宅を建築中で、
開発メーカーの方を招き社内向けの現場研修を行いました。
参加したのは、当社設計スタッフ、工務スタッフ、棟梁、電気屋さんの総勢20名。
約2時間にわたり、システム提供メーカーの方から現地指導を受けました。
仕組み
暖房の場合、床暖房のような輻射熱を利用して足元から暖める暖房設備は快適です。パッシブ冷暖も足元から暖める仕組みですが、一般的な床暖房とは考え方が異なります。一般的な床暖房は、床の直下に電熱線を敷くか、ポリエチレン管を設置してお湯を循環させて床を暖めます。ただし、温度が上がるのは配管や電熱線がある部分だけなので、人の触れない家具の下や部屋の隅は冷たいままです。また、設置コストが高いため、LDKなどに限定して設置することが一般的です。
一方、パッシブ冷暖はエアコンによる温風を床下の分配ボックスとダクトを介して振り分け、床下全体に暖気を溜めます。そのため、1階床下全体の表面温度が高くなり、一般的な床暖房より快適性の高い環境がつくれるのです。
冬
夏
パッシブ冷暖システム 冬の暖房時
床下空間に広がった暖気で床全体が暖められ、やがて室内もゆっくりと暖まります。
パッシブ冷暖システム 夏の冷房時
床下空間に溜まった冷気はファンで持ち上げて室内にゆっくりと吹き下ろします。