家づくり相談会などで、家づくりに掛かる費用のお話をしていると、
”建物本体工事費以外にこんなに掛かるんですか?”
と驚かれる事がよくあります。
当社では家づくり全体に掛かると思われる費用を分かり易く明示するために、
下記のような構成で総資金概算計画書をお出しします。
A 本体工事費
B 付帯工事費
C 別途工事費
D 諸費用・その他
内訳は下記のような項目となります。
A 本体工事費
当社では、使用する材料を一つひとつ拾い上げて細かく見積もりし、
その積み上げた金額で「A本体工事費」を算出します。
一方、一般的にハウスメーカーでは、
「床面積」に「標準坪単価」を単純に掛けて「A本体工事費」を算出しています。
相談会などでお話ししていると、
この「A本体工事費」だけで家が建つと思われているお客様が意外に多いです。
実際の家づくりでは、これ以外に下記のような費用が発生してきます。
B 付帯工事費
地盤保証・住宅保証費
造作家具工事(造りつけ家具)
上下水道加入金
ガス工事
C 別途工事費
アンテナ工事
空調工事
照明器具及び取付工事
カーテン・ブラインド工事
エクステリア(外構)工事
地盤補強工事
本管引き込み工事費
測量費・調査費
解体・撤去工事費
造成工事費
ここまでが
↑ 三友工務店が担当する(できる)工事に関係する費用です。
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それ以外に下記のような費用が発生致します。
D 諸費用・その他
〇 諸費用
印紙代
登記費用
火災・地震保険費用
〇 借入時の費用
事務取扱手数料
印紙代
保証料、保証事務取扱手数料
団体信用生命保険料
抵当権設定/登録免許税
抵当権設定/司法書士報酬
つなぎ融資費用
〇 その他
式祭典費用/地鎮祭
式祭典費用/上棟式
引越し費用
仮住まい費用
家具・家電購入費
その他費用
〇 入居後の税金
不動産取得税
固定資産税
都市計画税
等々です。
家づくりには本体工事費以外に、これだけの費用が掛かることをご理解下さい。
◎ ここで注意しなければいけないのが、
A本体工事費に含まれる内容が住宅会社により若干異なることです。
当社の場合は本体工事費に下記のような工事費まで含んでいます。
A 本体工事費
共通仮設費・・・工事中に現場で使用する仮設の水道・電気・トイレなど
建築主体工事・・・基礎工事・木工事など構造や、仕上げ工事などの建築工事費
電気工事・・・宅地内の屋内・屋外電気工事
給排水工事・・・宅地内の屋内・屋外給排水工事
設計費・・・設計費、設計監理費、建築確認および完了検査申請手数料など
諸経費・・・現場経費、事務・通信費、各種保険料など
産廃処分費・・・工事中に発生した残材や加工くずの処理費用
このなかで、当社では本体工事費に含まれていますが、
次のような工事費を、付帯工事・諸費用という名目で、
本体工事から切り離している会社も多いです。
・屋外の電気工事費
・屋外の給排水工事
・設計料
・諸経費(現場経費、事務・通信費、各種保険料など)
・産廃処分費
当然、これらを切り離した分だけ本体工事費が低く抑えられます。
ハウスメーカーが表示している「標準坪単価」は、
この本体工事費を床面積で割って算出していますので、
この数字だけ見ると当然「坪単価」が安く見えてしまいます。
◎ さらに、床面積についても、
「延べ床面積」なのか「施工面積」なのかで各社違っています。
「施工面積」には、吹き抜けやベランダ面積等も含みますので、
当然、面積が大きくなります。
その為、坪単価は更に安く見えてしまいます。
「坪単価」は、
家づくりを進められる上でお客様が一番気になられる指標と思いますが、
実はこのように統一基準がなく、
各社、様々なやり方で都合の良いように算出されているのが現実です。
「坪単価」、ひいては「本体価格」だけを聞いて、
一見、安いと思っていても、
家づくりに掛かる費用を合計すると
思わぬ費用になっていることも多々ありますのでご注意下さい。
家づくりを進めるときは、「坪単価」「本体価格」だけに目を奪われず
総費用まで細かく確認・比較することが大事かと思います。
話が長くなってしまいましたが、
本体工事費用以外にも、
家づくりを進める上で必ず必要になる費用があることを
ご理解頂ければ幸いです。