黎明期
西松建設を辞めて、水俣から熊本に戻って来たわけですね。創業者:はい。そして土地家屋調査士の仕事を始めたんです。土地を売りたい農家の方がいて、一方では土地を買いたい人がいる。そういう、土地を売ったり買ったりする際の測量や登記をしているうちに、地主さんや家を建てたいという人と知り合いになって、まあポツポツ、屋根や壁の修繕の仕事をし始めたのが、建築の仕事の最初なんです。
始めから建築の仕事をしていたとてっきり思っていましたが、
独立当初は土地家屋調査士の仕事がスタートと知り驚きました。
また、父が土地家屋調査士の資格を持っていることも、
この時、初めて知りました。
土地家屋調査士をしていた頃の表札
60年以上前のこととはいえ、
土地家屋調査士の資格は、
1級建築士の資格と変わらないか、
それ以上に難しかったのではないかと思います。
勉強嫌いとはいいながらも、
父は将来を見据えてそれなりに勉強していたのだと思いました。