堅実な経営で着実に
公共工事を受注すると、経営としては安定しますね。同時に、建築技術も進歩したでしょう?
創業者:それはもう、だいぶ変わりました。役所の仕事をしますと、現場監督が来るわけですが、その人達は学問もあるし、言ってみれば専門家ですから、技術も分かるでしょう。だから余計に、しっかりした腕の立つ者が仕事をしないといけない。そうなってくると、鳶、鉄筋、生コン…という風に職人も専門家が必要になってくるわけです。それで、何から何まで少人数でやっていた頃と比べると、仕事も楽になりました。
初めて熊本市役所から仕事を受注した時の
記念すべき感謝状。
大江町にあった、今は開新高校になっている
白川病院の看護婦宿舎新築工事です。
木造で15坪程度の家です。
大工さんと一緒に働いて短期間に完成させて
感謝状を戴きみんなで喜んだと聞いております。
昔はどこの建設会社にもたくさんの作業員さんがいました。
生コンクリートにしても、
現場で作業員さんがセメント・砂・水を調合して作っていました。
資材倉庫にはベルトコンベアーなども置いてあり、
乗って遊んでいた事を覚えています。
今だったら大変な事です。
また仮設足場なども、
自社の作業員さんたちが掛けていましたし、
鉄筋や左官工事などのかなりの仕事を社内でやっておりました。
それが今でいうなら働き方改革?というか
生コンなら生コンだけを作る会社、
足場を掛ける会社、鉄筋工事をする会社と専門化されて、
社外に外注するようになりました。
同時に機械化も進みましたので、
コストも工期も削減されました。
お陰で現場作業は非常に楽になり、
作業員さんが不要になりました。
代わりに現場を管理する監督が必要になりました。
当社の場合も
昔は作業員さんや大工さんがたくさんいました。
社員数から見ると
昔の方がずっと多かったと思います。