会社存続の危機につながるような出来事。
それは、
私が入社して間もない頃の平成2年に起きました。
当時、社長であった私の父が、
業界団体の会合の帰り道、
自宅の前でタクシーを降りて道を横断するときに、
父の不注意と雨で見通しが悪かったことも重なり、
すれ違う対向車にはねられてしまいました。
首の骨が折れるという、
かなり重大な事故でしたので、
だれもが助からないと思うような事態となりました。
私も入社間もない頃でしたので、
業界のことはまったく分からず、
これから先どうなるのかと、
とても不安な日々を送ったことを今でも覚えています。
当時から借金はなかったので、
会社が潰れることはないだろうと思いましたが、
時期的にバブルがはじける直前でしたので、
業界では三友さんは危ないのではないか、
との噂も流れていたと思います。
病院の懸命な処置と、
父のあきらめない、生への執着により、
幸いにも奇跡的に命を長らえ、
何とか歩けるまでに回復致しました。
その時の父の年齢は、
今の私とちょうど同じ位の年齢にあたります。
私はその時30代半ばでした。
その後、父は会社に復帰して参りましたが、
さすがに今まで通りとはいかず、
少しずつ私に仕事を引き継いでいきました。
結果としては、
この時の事故のお陰で偶然にも世代交代が進み、
私がやりたいようにやらせてくれるきっかけとなり、
今の三友工務店につながっています。
復帰間もない頃の母とのスナップ写真