今回ご紹介する事例は、
築年数47年、延べ床面積55坪の2階建てのお家です。
ご両親がお住まいのご実家を、
2世帯住宅に改修したいというご要望です。
設計は風間さん、現場は園田君が担当しています。
改修概要:風間 滋
〇 55坪の家でありながら、南に配置された10帖の応接室・8帖の床の間、書院付きの和室・縁側など、冠婚葬祭やお客様の為のスペースに面積が取られ、2世帯家族で暮らす家としては、日常の居住スペースが少なすぎる。〇 日常生活するダイニングキッチンは北側に追いやられ、暗い中廊下を通して寒いトイレや脱衣・浴室に繋がる典型的な「昔の間取り」を解消する。
〇 これらのお客様用スペースや中廊下を明るく快適な居間・食堂・寝室などの空間に配分し直し、同時に断熱や耐震性の向上も計る。
〇 御両親と御夫妻+お子さん(1人)の居住スペースを緩やかに「分離し繋げる」優しいプランの工夫を大切にする。
完成をイメージした打ち合わせ用の手書きのパースです。
着工前の状況
解体後の状況です。
既存家屋を調査して耐震診断を行った所、
耐震性能が0.41しかありませんでした。
その為、構造用合板で補強して
耐震性能を1.0以上に引き上げています。
断熱材を入れて、構造用合板にて耐震補強
また建築当時の規準で金物が取り付けてありませんでしたので、
今回のリノベーションでは現行規準に合わせて金物を取り付けています。