建てられたのは昭和45年。
築48年の2階建てのお家でした。
延べ床面積は1階が39坪、
2階が15.5坪で、合計54.5坪。
今回の改修では、
ご両親、ご夫婦+お子さんの
ご家族全員が平屋感覚でお住まいになれるように、
1階部分の「間取り変更」と「耐震」「断熱」の向上を図る
リノベーションを行いました。
設計コンセプトは
「3世代5人がひとつ屋根の下
付かず離れずの家族想いプラン」
リノベーションポイント
□ 親・子・孫の3世代を緩やかに“分離”しながら“繋げる”間取りの工夫
□ 親世帯、子世帯のプライベート空間を左右に
□ 真ん中に共用部分を配置
□ メリハリのある共用部分とプライベート空間
□ 明るく広く快適になったリビング・ダイニング
(一級建築士 風間滋)
「お客さまの声」
Q1 リフォームのいきさつを教えてください?
A1 もとの家は昭和48年に祖父が建てた3世代住宅でした。来客の多い家だったので客間が多く、家族のためというよりお客様のために建てた家。でも、今となっては日常生活に使えない部屋が一番日当たりの良い場所を占めていて、とにかく使い勝手が悪かったんです。しかも建坪が60坪ほどあり、私たちには広すぎて維持も大変。さらに昔の家らしく夏は暑く冬は寒いため、光熱費も月5、6万円はかかっていました。
最初は売却して新築、またはマンションに住み替えようとも考えましたが、やはり生まれ育った愛着のある家ですし、両親もいます。そんな中、建築基準法で建て替えが出来ないと知り、それならリフォームしかないということになりました。
Q2 三友工務店を選んだ決め手はなんですか?
A2 以前の仕事の関係で三友工務店のことは知っていました。新築からリフォームまで実績がある会社で、特に今回のような大規模リフォームとなれば、その分野に特化した実績のある三友工務店が良いだろうなと思ったのと、社長も作村さんも知り合いだったため安心でした。ものづくりに対する心がけと信頼、それが決め手です。
Q3 リフォームでこだわった所を教えてください?
A3 (奥様)朝の忙しい時間帯をスムーズにするため、浴室の洗面台は2つ並びを希望しました。脱衣室も広くして、ここでアイロンをかけたり出来るようにしています。また、トイレに花を飾りたかったので、こちらも全体的に広めに。カウンターも花瓶が置ける大きさにしてもらっています。また、畳に布団を敷いて寝るスタイルのため、ウォークインクローゼットには布団をしまえるようスノコ棚も作ってもらいました。
ちなみに2ボウル洗面台の件は、設計の風間さんからトイレに洗面を設けたらどうかとの提案もありましたが、これは私が却下。二世帯住宅のため、両親のトイレに洗面を付けてしまうと便利な分、部屋から出て来なくなると思ったからです。
同様の理由で子ども部屋も作る気はなかったので、リビングを広く作って、勉強はダイニングテーブルで。リビングに子どものランドセルや本などを収納できるスペースを設け、いつも家族で一緒に過ごせるようにしています。
(ご主人様)築50年近くの家なので、夏は暑くて冬は寒いのが最大の悩みでした。ですから気密性・断熱性といった家の性能面はしっかりと。2階はほとんど使っていないため、1階だけで生活が出来るようにして、リビングは広く快適に。天井を上げて窓も高くし、廊下もリビングに取り込んで明るく開放感のある空間にしてもらいました。空間をすっきりさせるためテレビも壁掛けで、配線類は壁に穴をあけて裏に回しています。
最初は玄関を入ってすぐにリビングという間取りを考えていましたが、風間さんは両親と同居の二世帯住宅ということで、それぞれの生活サイクルを考慮して家の真ん中に家族共用のリビングを。両側に私たち家族と両親の部屋を配置したらどうかと言われました。そうすれば裏玄関からも出入りができ、プライベートは保ちつつ互いに心地よい距離感で生活できます。これは素人では考え付かなかった間取りで、さすが経験のある専門家ならではの良いアドバイスだったと思います。
Q4 スタッフの対応はいかがでしたか?
A4 園田さんをはじめ、工事中は近所の方々にも心配りをしてもらったようです。私たちが仮住まいから完成後戻って来た時に近所の方々から、いつもきちんとされていて安心だったと聞き嬉しく思いました。また、園田さんが電気関係に詳しいことから、工事とは関係ない機具やパソコンの配線をお願いしたり、いろいろ甘えて頼ってしまいました。
設計の風間さんは、私たちの漠然とした要望に対しても具体的な提案を上げてくれました。そして、そのどれもが経験と知識に裏打ちされたものなので、納得して受け入れることが出来ました。また、風間さんは言葉で説明するだけでなく、その場でイメージをデッサンしてくれるので、素人でもとてもわかりやすかったです。リフォームには同じパターンがないため、絵で見せてもらえると他のお客さんも喜ぶと思いますよ。
Q5 これまでの家づくりを振り返ってどうですか?
A5 正直、もう少し詰めておけば良かったとか、ここまでする必要はなかったのかもと思う点もあります。例えば両親の部屋にダウンライトは不要だったのでは? と住み始めてから思いましたが、でも全体的にはとても満足しています。材料もいいものを使ってもらい、特に無垢の床は足ざわりがよく、裸足でも足が疲れず温もりがあります。広々として開放感があるのに気密性は高く、外が大雨でも家の中は静かで全然気が付かなかったということも。子どもも友達を呼べるようになって嬉しいみたいで、家の中で走り回ったり、かくれんぼをしたり、楽しく過ごしています。
もとの思い出のある家の外観は残しながら、中はびっくりするほど新しくて快適で、両親も良い形にリフォームしてもらえたと喜んでいます。玄関の上がり框や梁、柱なども前の家のものをきれいに染み抜きして再利用してもらったのも良かったです。
Q6 リフォームを考えている人にアドバイスをお願いします?
A6 とにかく無理だと思っても言いたいことを全部言うことですね。後悔しないよう、まずは自分のやりたいことを伝える。お金の問題と、できる出来ないの問題はその後です。ブレない優先順位を持ち、そして、プロのアドバイスはきちんと聞くこと。プロの言うことには経験と知識からくる根拠があります。理解するまで話し合いましょう。うちで言えば、2つ並びの洗面台。既製品ではホテルなどの仕様しかなく価格も高いけど、どうしても2つ欲しい。他のところで相談していたら、おそらく1個か2個かの選択で終わっていたと思います。でも風間さんに相談すると、造作にしましょうとの答え。お陰で安くて世界に一つしかない、納得できる2つ並びの洗面が出来ました。
また、長く心地よく暮らすには、性能にもこだわることです。目先の金額ではなく、高いには高いなりの訳があります。逆に考えれば、それだけしっかりやってくれるということで、建てる側も勉強しなくてはなりませんね。
ちなみに、うちは2階がまるまる空いているため、なにかあれば2階に置けば良いという考えで、収納はあまり作っていませんが、他所の家では収納のこともしっかり計画しなければいけないと思います。
ありがとうございました。
ビフォーアフター写真をご覧下さい。
間取りが全面的に変わっていて、
ビフォーアフターが上手く対応していませんので、
このくらい変わるというイメージを感じて頂ければ幸いです。
リビングダイニング廻り
着工前
完成
着工前
完成
着工前
完成
玄関廻り
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
仏間
ビフォー(元々はキッチン)
アフター
洗面脱衣
着工前
完成
着工前
完成
玄関
着工前
完成