ご覧の通り当社の敷地内にあるムクの木は大きく曲がっています。
原因は、60年弱前に作業場を兼ねた倉庫を
私の父が建てたことにあるのではないかと想像します。
敷地が限られていましたので、
いま思えばその建物はムクの木に寄り添うように
ギリギリで建てられておりました。
そのムクの木が成長と共に、
倉庫を避けるように曲がっていったのだと思います。
いまからちょうど1年前。
社屋の外構を全面的にリニューアルいたしました。
その際、幸運にも造園家として、また景観デザイナーとして
全国を舞台に活躍されている荻野寿也氏との出会いがあり、
造園計画を手がけて頂きました。
計画段階での打ち合わせで、
私たちは、その「ムクの木」の存在を意識していませんでしたが、
荻野寿也氏から、景観的にも、造園の主軸としても、
とても素晴らしい木であることを教えていただき、
改めてこの巨樹の存在に気づかされました。
それ以来、この「ムクの木」をご神木と考え、
大切にしなければと思っている次第です。
会社の庭をつくり変えて丸一年が経過いたしました。
今年は季節の進み方が早いようで、
庭に植えた木々も急に芽が息吹き色とりどりの花を咲き誇らせています。