今回ご紹介します「お客様の声」は、
築65年の古民家を2世帯向けにリノベーションなさったお客様から頂いた感想です。
ご家族6人(ご両親+ご夫婦+お子さん2人)
設計は風間さん、工務は五瀬くんが担当いたしました。
「お客様の声」
Q1 リフォームのいきさつを教えてください
A1 以前の家は築65年の古民家でした。両親との同居でしたが、昔ながらの田の字型の間取りは隔離されていないため、1階はどこにいても声が丸聞こえ。2階は一度リフォームしたものの、やはり床の音が階下に響いて気になっていました。冬の寒さも厳しかったです。
建替えかリフォームかと具体的に考えはじめたきっかけは、先の熊本地震で家屋が半壊になったため。当時、半壊は公費で無料解体することができたので、私としては建て替えの方が安いし、間取りも自由になると思っていました。そこで家族と話し合ったところ、母は屋根瓦が重いのが心配なので建替えでも良い。父はどちらでも良い。でも、まだ10歳だった娘がどうしてもリフォームにして欲しいと言い、主人も解体にうんと言わなかったため、リフォームをすることにしました。
Q2 三友工務店を選んだ理由は何ですか
A2 リビング新聞に載っていた三友工務店さんの広告を見て「いいな」と思ったのが最初です。リフォームをするなら、元の家の雰囲気からして和風ですが、ただの和風だと下手をすれば安っぽい仕上がりになってしまいます。どうせするなら取って付けた応急処置的なものではなく、見栄えも機能性もきちんとしたリフォームをしたかったので、三友工務店さんの黒を基調にした上品で和モダンなリフォームに興味を持ちました。
他社からも資料を取り寄せて検討しましたが、相談すると建て替えの方が良いと言われるところが多数。三友工務店さんに相談すると、リフォームは値段がかかると言われ、それが「えっ?」と思うくらいの金額だったので(笑)、改めて家族と話し合いました。でも、私たちが求めるのはお金うんぬんではなく、確かな技術でリフォームがしっかり出来るところ。それが三友工務店さんには出来ると思い、お願いすることにしました。
Q3 リフォームのこだわりを教えてください
A3 和風だけどオシャレな感じの家です。デザインの風間さん、技術の五瀬さん、そして私たちの意向。それぞれの調整が大変だったと思いますが、五瀬さんが上手に橋渡しをしてくれ、きちんと昔の和の雰囲気を活かしながら、今の新しい技術をもって、より暮らしやすい家にしてくれました。
最初の計画としては2階をクローゼットにする予定でしたが、思ったよりも広かったため、2階は私たち家族の部屋に。その代わり玄関土間の一部をクローゼットにして、残りの部分は主人の趣味部屋にしました。サーフィンやキャンプの道具をディスプレイしたり、友人たちを呼んで部屋続きのデッキでバーベキューをしたり、奥に畳の小上がりがあるので宿泊もできます。日当たりが良いため、日中は娘が友達と遊んだり、私が洗濯物を干したり、多目的に使っています。
玄関は風間さんに提案してもらい、それに合わせて私たちの要望を伝えて形にしていきました。最初は壁面全部が下駄箱収納でしたが、ものを飾る場所も欲しいと伝えて部分的に扉のない棚に。下には照明を入れてもらい、玄関の雰囲気がより良くなりました。また、廊下に近い壁に丸窓を付けてもらったお陰で奥まで光が入るようになり、玄関だけでなく廊下までもが明るくなりました。
ちなみに玄関は家族用とお客様用、主人の趣味部屋への入口となっていますが、農家なので普段の出入りは裏の勝手口から。浴室、洗濯機に直通で、通用口で作業着を脱ぎ、脱衣室で着替えることが出来る動線はとても便利です。
全て共有の二世帯住宅のため、家の中心となるリビングにはこだわりました。特に暖房が苦手なので、薪ストーブは主人たっての希望です。お陰で、これまで各人でストーブ1台を使っていたのがなくなり、家族が自然とリビングに集まるように。薪ストーブはリビングだけでなく真上にある2階の主寝室まで温かくて快適です。
キッチンには棚やパントリーを備え、6人家族の食材や食器も余裕で収納することが出来ます。ただ、これは暮らしはじめて分かったことですが、キッチンは主に私が使うため、自分の背の高さに合わせて標準から5センチ高くしてもらいました。でも意外と母にお願いする部分も多く、小柄な母が使う時は大変なようで、そこは申し訳なかったなと思います。
Q4 新しい家の住み心地はいかがですか
A4 家族みんな大満足で、リフォームにして本当に良かったと思います。前の家を知っている人は、今回の変わりように皆さんビックリです。
1階の2間続きの和室は予算外のため最初は手をつけずにいましたが、やはりここが我が家の顔になると思い、沈んだ床の応急処置に加え仏壇や建具、柱などもきれいにしてもらいました。古びた建具が磨いてもらっただけで美しくなり、赤と青に配色した和モダンな壁とよく似合います。建て替えるのは簡単ですが、歴史という味の出た梁や柱はうちだけのもので、こういう点もリフォームならではだと思います。和室に続く縁側もきれいになり、五瀬さんが額装してくれた前の家の壁に描かれていた絵も素敵なインテリアに。遊びに来た人からは「旅館みたい」「かっこいい」と言われます。
独立した両親の部屋も、子ども部屋も、主人の趣味部屋もでき、いい意味でプライベートを保ちつつ、逆にリビングには前よりも家族が集まるようになりました。子どもたちも友達を呼ぶ機会が増えたようで、新しくなった家を楽しんでいます。
ありがとうございました。
こんな感じの2世帯リノベーションでした。
着工前
完成写真
玄関
和室
リビング・ダイニング廻り
ご両親のリビング
ご主人の趣味の部屋