「働き方改革」を進めようとして頭に浮かぶのは
① 人を増やして一人あたりの負担を減らす
② これまで社内でやっていた仕事を外注に出して負担を減らす
③ 仕事内容を見直して、止めても良いと思える所はキッパリと止めてしまう
④ IT化して生産性を上げる
① 人を増やして一人あたりの負担を減らす
単純に、人を増やせば一人あたりの負担が減り、
少しは改善できるかも知れませんが、
費用も増えるし、何より人材の確保がままなりません。
② これまで社内でやっていた仕事を外注に出して負担を減らす
これは可能性があり、一番現実的かと思っています。
ただし、「らしさ」が失われない範囲に留めなければなりません。
③ 仕事内容を見直して、やめても良いと思える所はキッパリとやめてしまう
これまでの習慣で、
あまり考えもせずにやってきたことを一つひとつ見直して、
思い切ってやめてしまうことも一つの手だと思います。
ただ内容次第では、
お客さまにご不便をお掛けすることにもつながるので、
どこまで割り切るかが悩みどころとなります。
④ IT化して生産性を上げる
人員を増やさずに生産性を上げる一つの手段として、
IT化(最近はより発展してDX化)がいわれて久しいです。
ただ、当社が発行している
会報誌にも書いた記憶がございますが、
はたしてIT化が進めば、
生産性が上がり働き方改革につながるのか?
というのも、
確かにIT化することによって効率化は実現できますが、
どんなに素晴らしい発明で
「アッという間に仕事が終わる」ソフトや機器が出てきても、
一時的に楽になるだけのような気がしてなりません。
すぐに他社も追いついてきますので、
せっかく効率化してゆとりができても、
その空いた時間に他の仕事を入れて
更に生産性を上げなければ
競争社会では生きていけませんからね。
つまりは同じ事の繰り返しで、
効率化は永遠に進みつづけますが、
人間は変わらず働き続けなければならないという状態です。
[分かりやすい事例でいえば携帯電話]
私達のレベルでいえば、
この数十年で飛躍的に効率化が図れたのは携帯電話です。
携帯電話はパソコンとは違い職人さんでも簡単に使いこなせます。
これまで現場に行って直接指示しなければいけなかったことが、
電話一本で終わることもあるし、
何より移動時間もなく効率化は絶大です。
いま、携帯なしで仕事をしろといわれたら、
どれだけ時間と労力が掛かることか。
では、携帯で仕事が効率化されたので
「早く家に帰れるようになったか!」といえば、
そうはなっていません。
効率化された時間を他の仕事に使っています。
しかも携帯電話に限らず
新たなソフトや便利な機器が次から次に開発されて、
常に入れ替わっていきますので、導入費用もかかります。
その元を取るためにも効率よく働き続けなければなりません。
いったい、いつ楽になれるのかと思いますね。
とはいえ、
時代の流れは止めることが出来ませんので、
①~④の方法を上手く取り入れながら
改革を進めていこうと考えている次第です。
「働き方改革」は永遠にずっと続く課題だと思います。