当社に初めてFAXを導入した時の話を、
「先代の話」として2020年6月にコラム掲載しています。
内容は
新型コロナウイルスの影響でIT化が進んでいます。
私のような年寄りにはついて行けない面も多々ありますが、
若手スタッフの指導により、何とか前には進んでいます。。。(笑)時代をかなり遡りますが、
当社に初めてFAXを導入した時の話です。私が三友工務店に入社した頃の話なので、
いまから35年ほど前の事になります。当時、私達のような規模の建築会社では
まだFAXを導入している会社は少なく、
見積もり一つするにしても協力会社の方に
書類や図面をわざわざ取りに来てもらっていました。それを効率化するために、
当時社長であった父にFAXの仕組みを説明し、
大変便利なものだから導入したい!といった要望を出しました。ところが、
当時のFAXは価格が高額だったことも有り、
「そぎゃんとば入れて何になるか!」と導入に父は消極的でした。
倹約家の父には、これまで見たことも聞いたことも無い機器に、
「こんな物が本当に役立つのか?」
となかなか理解してもらえませんでした。導入には時期尚早かと諦めかけましたが、
販売店から何度か足を運んで説明して頂いた結果、
何とか話はまとまりました。そういう経過を辿って導入したFAXですが、
一端導入して使い始めると、、、
続きはこちらをご覧下さい!
https://www.sanyu-k.jp/column/2020/06/post-13700.html
その後、程なくしてパソコンを導入した時の話が本題です。
FAXでの教訓があったのか、
パソコンを購入したいという要望に対して
あっさり許可を出しました。
パソコンを利用する為の建築ソフトまで含めると
数百万程度の費用が掛かり、
FAXなどとは比べものにならないくらい高額な物でした。
パソコンを導入してしばらくした頃に、
「コンピューターのあっとに何で見積もりにそぎゃん時間のかかっとか?」
と言い出しました。
私はパソコンが有っても
「データーをきちんと入力しなければ答えは出ない!」
と説明致しました。
すると父は、
「パソコンの上に図面ば載すっと勝手に見積もりすっとじゃなかつか?」
と驚くような事を言い出しました。
要は図面をFAXのように通すと、
勝手に見積もりしてくれると勘違いしていたようです。
FAXよりもはるかに高額な機器ですので、
父はきっと夢のように作業が効率化できると信じていたのでしょう。
まぁ、私もパソコン導入に当たっての父への説明では,
仕事がこれまでより数段早くなる!
といった事は言ったかも知れませんが、、、(笑)
この件に関しては、
その後も「コンピューターが有っとに何でそぎゃん時間のかかっとか?」
といった事を言い続けていましたので、
最後まで仕組みが理解できていなかったのかも知れませんね。
もっとも、勘の良い父でしたので、
仕事が遅いと感じて遠回しに注意していたのかも知れませんが、、、
振り返って見ると、
先のコラムにも書いておりましたが、
その当時の父の年齢を私はすでに超えています。
世の中は当時より更にめまぐるしく進化しています。
いつまでも柔軟な考えを持てるように色々なことを受け入れ、
かつ挑戦もしなければならないと思いました。