以前から、2世帯を考えられて「建て替えorリフォーム」で
悩まれてのご相談が多かったですが、
最近は建築費が上がったせいもあり、
ご実家を2世帯向けにリノベーションしたいという
お客さまからのご相談が非常に多くなりました。
一から自由に設計できる新築に比べて、
リノベーションの場合は既存の柱、梁などを動かせないので、
間取りをつくる上での構造的な制約が多いです。
併せて耐震診断をすれば何らかの補強が必要な建物がほとんどなので、
当社では経験豊富な設計スタッフが対応しています。
工事にあたっても、
経験豊富な工務スタッフ、棟梁が担当して、
現場状況に臨機応変に対応しながら工事を進めます。
柱、梁を残してスケルトン状態にした状態
この状態で既存建物を改めてチェック
また2世帯住宅にする場合、
新築も同じですが、キッチン、ユニットバスなどをどこまで共有するか?
まったくの別々にするか?など、
ご家族で話し合われないといけない課題も多いです。
とくにリノベーションの場合は、
一部増築はあるにしろ、
基本的に既存の建物の枠の中で考えていかなければならないので、
優先順位を決めて進めなければなかなかまとまりません。
それともう一つの問題。
一般的に、
ご実家の土地建物の持ち主はご両親の場合が多いので、
息子さん夫婦があまり考えずにお金を出されると
贈与扱いになる場合もあるので注意が必要です。
そういったことも相談会にて分かりやすくご説明しています。
2世帯リノベーションの事例です。
〇 想いを受け継ぐ古民家再生
子世帯の畳リビング
設計のポイント
【特に配慮した事項】
温熱性能と暮らしやすさ、インテリアのトータルバランスに配慮しました。
【設計施工の工夫点】
古民家の良さを残しつつ、レトロモダンなインテリアを目指しました。
南東にあった台所を、光と風の入りやすい南西に移し、勾配天井にすることで広がりを感じるようにしました。
また、農作業や部活から帰ってすぐに浴室に行けるよう、勝手口裏動線を確保。まとめ買いの材料も収納に置いたり、水回りを集約したことで、奥様の家事の負担を減らしました。
https://www.sanyu-k.jp/reform/project/51.html
〇 28坪でもできた! 母と娘家族の二世帯リフォーム
設計のポイント
築30年余りの二世帯住宅を今の時代に合った快適な住まいに全面リフォーム。耐震補強と断熱性能の向上に加えサッシやドアも高性能なものにして、夏は涼しく冬は暖かい、安心かつ快適な環境に。暗くて手狭だったキッチン・ダイニングをウッドデッキに面した日当たりの良い南側に移動したことで、風通しも良くなり、家族が自然と集まる憩いの場ができました。
・耐震補強工事で評価0.67が1.16まで向上
・動線もコンパクトになって暮らしやすくなりました
https://www.sanyu-k.jp/reform/project/49.html
〇 3世代5人がひとつ屋根の下 、付かず離れずの家族想いプラン
今どきの二世帯住宅リノベーション
子世帯
設計のポイント
□ 親・子・孫の3世代を緩やかに“分離”しながら“繋げる”間取りの工夫
□ 親世帯、子世帯のプライベート空間を左右に
□ 真ん中に共用部分を配置
□ メリハリのある共用部分とプライベート空間
□ 明るく広く快適になったリビング・ダイニング
https://www.sanyu-k.jp/reform/project/43.html
〇 築25年の木造2階建てを、息子さん家族との同居を機にリノベーション。
親世帯と子世帯の生活スタイルを尊重した、上下階分離の完全二世帯リノベーション
1階 親世帯
2階 子世帯
設計のポイント
築25年の木造2階建て。息子さん家族との同居を機に、まずはご両親が暮らす1階部分をリフォームしました。和室中心だった間取りを、客間の1室を残して開放感あるLDKと主寝室+クローゼットとし、水廻りの位置も暮らしやすさを考えて大移動。室内は殆どバリアフリー仕様で、耐震補強、断熱性能もアップしました。また、天井に入れた断熱材は消音効果もあり、1階で趣味のオーディオを楽しんでも、2階でお孫さんが走り回っても、互いに気を遣わない快適な二世帯住宅となりました。