「性能向上リノベーション」とは、築年数が経過した木造戸建て住宅を、新築の標準性能以上のレベルに引き上げるためのリノベーションです。このリノベーションは、建物の耐震性、断熱性、気密性などの基本性能を改善し、安全で快適な住環境を提供することを目的としています。
主な改善点として
「耐震性能」
・基礎補強、柱・梁の補強、耐力壁の追加などを行います。
・旧耐震基準の住宅では、無筋基礎を鉄筋コンクリートで強化します。
・上部構造評点(Iw値)を算出し、耐震性能を数値化します。
「断熱性能」
・外壁、屋根裏、床下など外気に接する部分に高性能断熱材を充填します。
・断熱性の高い窓を設置します。
・樹脂窓やトリプルガラスの導入も行われます。
「気密性能」
・断熱と気密はセットで考え、隙間を減らして室内の温度を保ちます。
メリット
1. 新築同等の性能を持つ建物に生まれ変わらせることができます。
2. 費用を新築の約3分の2程度に抑えられます。
3. エネルギー消費量を大幅に削減し、環境にやさしい住まいを実現できます。
4. 夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を得られます。
今回ご紹介します住宅は、
築48年 20坪の平屋。
構造骨組みだけを残してスケルトン状態にし
壁、屋根もすべて取り替えています。
担当は設計が内田さん、現場監督は内田君です。
両親との生活に向けた フルリノベーション
高齢となった両親との生活に向けて、実家をリノベーションしました。コンパクトながらも、プライベートを優先した間取り&動線は、親と子の生活スタイルを変えることなく、暮らしは今まで以上に安心で快適に。介護メインではない、趣味や友人との交流など、個を大切にした、新しいスタイルのリノベーションです。□築48年の平屋に耐震補強および断熱改修を施しました
UA値 3.56 (改修前) → 0.39(G2レベル)(改修後)
耐震性能 0.31(改修前) → 1.43(改修後)□窓を玄関として捉えた動線ゼロの“路地玄関”
□20坪でも個々のプライベート空間はしっかり確保
□友人が気兼ねなく遊びに来やすい3つの出入り口
ビフォー
解体中
断熱材取り付け
床
壁
天井
完成
路地裏玄関
内部リビング周り