注文住宅(御船町M様邸)
構造 | 木造平屋 |
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延床面積 | 121.7㎡(37.4坪) |
敷地面積 | 309.5㎡(95.2坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
設計のポイント
「目指したのは、生活のバリアフリー」
お子様が車椅子というハンディを踏まえた上で私が考えたのは、家族がお世話しやすい家ではなく、家族のみんなが一緒に暮らしやすい家。建物のバリアフリーはもちろん、車椅子でも毎日の生活を自由に楽しめる“生活のバリアフリー”が最大のテーマでした。例えば、ダイニングに続く和室を車椅子の座面高に合わせたことで、車椅子からの移動が容易にできる。玄関ポーチを全てウッドデッキにしたことで、いつでも気軽に外出ができる。お子様にとって自分でできる事が増えるということは、目に見えるバリアだけでなく、見えない心のバリアもクリアになることだと思います。
お客様の声
家を建てようと思ったきっかけを教えてください。
子どもが車椅子を使っていて、今の2階建ての家では、段差もたくさんあり、子供を抱えて2階への往き来は大変でした。平屋で、車椅子でも生活がしやすい家がほしいと新築を考えました。
三友工務店との出会いを教えてください。
昨年から本格的に家づくりを考えはじめ、いろいろな住宅メーカーや展示場を回りました。多分、熊本市内の展示場は一通り回ったと思います。三友工務店を知ったのは、良町の家の完成見学会の折り込みちらしでした。すぐにホームページで検索したところ、内装がすごく良くて見学会に行くことに決定。家族で出掛けました。そこで感じたのは、新築特有の臭いがしなかったこと。天然素材を使っているからでしょうか。雰囲気も今まで見た住宅メーカーのものとは違い、ナチュラルで落ち着いた感じが気に入ったので、すぐに相談してみることにしました。
たくさん見て回られた中で、三友に決めた理由は何でしょう?
私たちの家に対する要望は、普通の人と比べるとかなり特殊なもので、車椅子での生活を中心に家づくりを考えていました。玄関のスロープはとても重要で、車から降りて、車椅子に乗り換えて、家に入る。この流れを理解して、雨の日でも濡れずにスムーズに移動できるということが、譲れない条件でした。
三友さんは、設計の風間さんが、私たちの特殊な要望にも柔軟に、外構も含めたトータルな提案をしてもらえました。最初は大きな案が4つあり、それからいろいろ検討して図面も5回以上書き直してもらい…。最初に提示した金額に収まるよう上手にまとめてもらえました。いろいろコストダウンしましたが、譲れないところはきっちり押さえていて、多分、希望したことはほとんど取り入れてもらえたと思います。私が仕事でCAD設計をしているので、自分で図面を起こして伝えたこともありますし、逆に私が出来上がった図面をチェックしたりもしました。おそらくプロからすれば、嫌な客だったと思いますが、いつでも快く対応してもらいました。ありがとうございます。
家づくりで一番こだわったところはどこでしょうか?
やはり車椅子でも使いやすい動線と、敷地内はすべてバリアフリー。さっきも出ましたが、駐車スペースを3台確保したうえで、車をつけて車椅子に乗り換え、玄関スロープにつながるという動線は一番こだわりました。また、車椅子でも家の中を自由に移動できる部屋の広さと開口部、トイレや洗面、お風呂などの水回りも重要。あと、私がキッチンに立っている間、目の届く範囲で子どもたちが遊べるスペースとして、ダイニングの横に小上がりの和室を設けたのもポイントです。高さは車椅子の座面高と同じにして、移動を楽にしています。壁は車椅子がぶつかっても大丈夫なように腰板を貼りましたが、デザイン的にも良かったです。あと、友人が集まった時に、みんなでバーベキューが出来るようなウッドデッキを作ってもらいました。玄関から一体の素材を使い、車も横付けできるので、子どもたちにも便利なウッドデッキです。本当にこの一年、これ以上にないと言うくらい車椅子の事を考えましたね。
今回の家づくりで三友工務店をどのように感じましたか?
「社長」というイメージが変わりました。会社の社長さんはお偉いさんで、話もできないというイメージですが、三友工務店の社長は気さくで親しみやすかったです。今日もお茶を出してもらいましたし(笑)。それから、三友さんでは営業の方がいないので、思ったことを、設計や現場の方にダイレクトに伝えられるのが良かったです。何でも対応が早いのには感心しています。また、建設の段階ごとに建具や壁紙など、現場と照らし合わせながら物が選べたので、イメージしやすかったです。メーカーだと家のイメージもないまま最初に全部選んで、もうおしまいだったと思います。三友さんの家づくりの工程を踏んでいくと、何で家が2カ月で建つのか不思議ですよね。
また、私たちの特殊な要望を理解してくれ、その多くをクリアしてもらい、感謝しています。お陰で、子どもが自分でできる事も増えるだろうし、これからの新生活が楽しみです。そうそう、子どもが建築中の家を見に行って、今まで聞いたことのない台詞を言ったんですよ。「ママ、こっちおいで」「かくれんぼしよう」って。子ども達も新しい家をとても楽しみにしています。