注文住宅(熊本市F様邸)
構造 | 木造二階建て |
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延床面積 | 127.5㎡(39.2坪) |
敷地面積 | 159.5㎡(49坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども3人 |
設計のポイント
この建物のお施主様は1級建築士である建築の専門の方です。以前からあたためて来られた御自宅の構想を、技術的にバックアップして実現することが今回の私の役割だと思いました。とはいえ、階段を中心とした構造体とプランの単純明快な構成等、同じ設計者として共感できることが多々あったように思います。
お客様の声
家を建てようと思ったきっかけを教えてください
子どもが3人いて住居が手狭になったことと、主人の年齢を考えるとローンを組むのも今が限界かなと思って。
三友工務店は何で知りましたか
無料配布の情報誌に掲載されていた記事やちらしを見て知りました。
新居の図面はご主人様が引いたとのことですが
はい。主人が以前、設計の仕事をしていて、図面を引くのが趣味というか。自分で設計した家を建てるのが前々からの夢でもあったので。土地を購入した時から自分で原案を作り、家族のライフスタイルやコストパフォーマンスも考えながら、一カ月くらい毎日図面を引きました。
会社選びはどのようにされましたか
普通に何社か当たってみましたが、この図面で建ててくださいと言うと「うちでは出来ません」と言われることが多かったです。出来ると言った所でもプランはその会社の企画内に訂正され、しかも、こだわっていたスキップ下の床下収納ができなかったり、私たちの思っている以上の素晴らしい提案が全くなかったんです。それでも中には受けてくれそうな会社もあり、見積もりも出してもらいましたが、話を進めていくと設計は外部委託で、その間に営業が入るということ。そんな状態で私たちの思いが果たしてどれだけ伝わるのか、ちょっと心配でした。その点、三友さんは設計も工務も会社内にいる。知人の口コミの評判も良かったし、金額は正直高かったんですが、それも今後の安心料かなと思ってお願いすることにしました。
家づくりでこだわった点を教えてください
限られた土地を有効に使うため、廊下などの共用部分をなるべく減らし、シンプルな間取りにしています。土地に高低差があったので、これを活かして床下収納を設け、各階もスキップで繋いでいます。家事動線の短縮とメンテナンス、コストパフォーマンスも考慮して、水回りは一カ所にまとめました。コンセプトは、縦方向のスペースの確保と省エネを考えた次世代省エネルギー基準の断熱材の導入です。
設計にはご家族で参加されたのですか
主人がほとんど中心になって考えた家です。子ども達は図面を引いている時はあまり関心なさそうでしたが、模型を作った時は一緒に切り貼りしたりで楽しそうでしたよ。
今回の家づくりでの反省点はありますか
これは私たちの反省点でもあるんですが。まず、三友さんと私たちと、お互いに分かっているなと思いながら進めていって、結果として分かってなかった部分がたくさんありました。細かく言ったらきりがありませんが、例えばアンテナ。最初、白いのが付いていて、黒に変えてもらったんです。それは、私たちは白が付くなんて思ってもいなかったから。そして、三友さんも私たちが黒と言うなんて思ってもいなかったからでしょう。一言、聞いてくれれば良かったのにと思うと共に、こちらからも聞けば良かったと思います。私たちは「こうなるだろう」と思っていたのが、そうならなかったことが多くて、もっと丁寧に詰めていけば戻りも少なくて済んだと思います。一方、私たちももっと多くスケッチを描いたり、収まりもきっちり考えておけば良かったと思います。そしてお互いにもっとコミュニケーションを密に取れていたら…と感じています。あと、スタートで出遅れてしまったのも痛かったですね。もっと早めにスタートさせて、ゆっくりじっくり進めていきたかったです。最も、三友さんに丸々プランを立てていただいていれば、こんな問題は生じなかったとは思いますが。
では、良かった点はありますか
私たちの持ち込み設計を快く受け入れてくれたことです。まだ受注に繋がるか分からない段階で、詳細な見積もりを出してくれました。また、お互いのくい違いについても手直ししてくださったので良かったです。
これまでを振り返って、三友の対応はいかがでしたか
普通は設計士さんが音頭を取って、その人のカラーで現場を仕切っていくものだと思いますが、私たちがその部分をやってしまったので、風間さんには下請的な感じで申し訳なかったと思います。主人も、もっとここはこうすれば良かったと、自分の打ち合わせの仕方にも反省点が多いと感じているようです。
最後に、新居ではどんな生活をしたいですか
とりあえず、週末はガーデニングに励みたいなと。子ども達は友達を呼ぶのを楽しみにしているようです。DIYもしてみたいですね。