注文住宅(熊本市I様邸)
構造 | 木造二階建て |
---|---|
延床面積 | 122.6㎡(約37.1坪) |
敷地面積 | 178.0㎡(約53.8坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども1人+義母 |
設計のポイント
今回のお家は、お母様がお住まいだったお家を建替えて、娘さんご家族と一緒に暮らすための家づくりでした。個室を除くすべてのスペースを共用するタイプの2世帯同居型住宅です。お母様の部屋を水廻りに近く、キッチンからも目が届き、一番日当たりの良い場所に配置しました。想い出のある既存のお家の柱も飾りで使っています。
お客様の声
家を建てようと思った最終的なきっかけは何ですか?
県産材プレゼントに当選したことです。でも、落選しても三友工務店さんと契約していたと思います。
三友工務店を知ったきっかけを教えてください。
雑誌とフリーペーパー(リビング)で名前だけは知っていて、家づくりを意識し始めて色々見て回る中で、いつかは行ってみようと思っていた会社でした。そんな中、偶然にも三友工務店さんが完成見学会をやっている所を通りかかり、飛び込みで見学させてもらったのが一番最初です。
三友工務店のどういった所が気に入りましたか?
木をふんだんに使ったデザインが気に入りました。外観も古民家ではないけれど、現代和風といった落ち着いた感じで、これも私たちのイメージ通り。どこかで見たような、そんな既製品ではないオリジナル性がありますね。最初はデザインから入ったんですが、話しを聞いていると性能も優れていることが分かって、中でも外断熱というのは魅力的でした。家の機能として夏涼しく冬暖かいというのは今まで見てきた会社の中ではありませんでした。また、三友工務店さんの印象ですが、社員全員が真面目で、技術的・専門的な能力が優れていると感じました。これも、三友工務店さんを選んだ理由の一つです。
他社の住宅メーカーさんも見て回られましたか?
他に5社くらい見て回りました。色んな会社があって、それぞれに良い点もありましたが、大きい会社だと目が行き届かない感じがするし、逆にあまり小さい会社だと心配だし。そういう点では、三友工務店さんは私たちにちょうど良いと言うか、地場だし、これくらいの規模が一番信頼できるのかなと思いました。
他社と比べて対応に違い等はありましたか?
営業さんがいないからガツガツした感じがないし、話しにしても営業的なものよりも技術的な話しが聞けて良かったです。また、担当者を通さずに直接、設計士さんや大工の棟梁さんとやり取りが出来るのも良かったです。これまで見て回った中には、行ったその日から営業さんが何度も電話をしてくる所もあったんですが、三友工務店さんは程よい距離感があって、お知らせに時々ハガキが来る程度。こちらが動くまで何も言っては来ないけれど、送ってくる書類やパンフレット等はきちんとしていたので、ちゃんとした会社だなと思いました。設計なら設計、工務なら工務がそれぞれ自分のプロとしての分野に専念している。逆に言えば、無駄な営業はしないと言うか、そんな感じでしょうか。
建て替えということですが、リフォームは考えなかったんですか?
社長さんに家を見てもらったところ、リフォームよりも新築した方がいいとアドバイスしてもらいました。実際、家も築60年近く経っていて痛みもひどかったし、これまでに何度も増改築していたため、思いきって新築に建て替えようということになりました。
今回の家づくりのこだわりを教えてください。
母と同居なので、母の部屋を中心に間取りを考えていきました。まず、一番日当たりが良く、庭に面した1階に母の部屋を置き、部屋はもちろんベランダまでバリアフリーに。母は足が悪いので、ここの点はこだわりました。扉も全部吊り戸にしています。また、それぞれが気を使わないように個室はしっかり確保しつつ、お互いの気配は感じられる距離感に。客間となる和室も独立させて、どちらの友人も気兼ねなく呼べるようにしています。リビングだけでなく2階にも夫婦で寛げる空間を作ったのもポイントです。あと、限られた敷地面積の中で、車2台分の駐車スペースと家庭菜園のできる庭も確保しています。これは若松さんに頑張ってもらいました。お陰で、間取りも思った通りに出来たと思います。
現場の対応はいかがでしたか?
何度か見に行きましたが、棟梁さんも親切で話しやすい方だったので安心しました。色々良くしてくれましたよ。実は実家では猫を飼っていたんですが、この建て替え中にいなくなってしまうのではと心配していたんです。でも、大工さんが断熱材の残りで猫の家を作ってくれて、毎日エサをあげたり、面倒を見てくれていたんです。この猫の家は、そのまま残しておくつもりです。
家づくりを通して一番楽しかったことは何ですか?
やっぱり自分の家が日々出来ていくのを見るのは楽しかったですね。また、長年暮らした思い出深い前の家の柱や石などを、新居の意匠として再利用してもらったことも良かったです。
逆に苦労したことはありますか?
家は早く建って欲しいけれど、それまでに決める事がたくさんあり、それがなかなか決められなくて大変でした。特に設備・意匠等の選定と予算配分の検討は悩みましたね。夫婦共働きで、母も入院中であったため、十分な時間がもてず、家族の意見をまとめるのにも時間がかかりました。最初に家族の意見をしっかりまとめてから家づくりをスタートさせていたら、もっとスムーズに事が進んだのかなと今になって思います。
今後、三友工務店に望むことがあれば教えてください。
図面をイメージするのが難しかったです。特に母みたいな年配者には分かりづらいので、立体模型があると分かりやすかったと思います。
これから家づくりを考えている方にアドバイスをお願いします。
建築期間は長いようであっという間ですので、「なにを」「いつまでに」「どこで」「どのように」「予算はいくら」で決める(決めなくてはならない)、といった、私たち施主の検討事項を経時的に記載した"家づくり工程表"みたいな冊子があると良いと思います。そうすれば、建築の内容や遂行状況、設備・意匠等の選定期限、予算の増減状況を把握しやすくなり、楽しく悩みながら希望する家を建てられると思います。
最後に新居での暮らしに期待することを教えてください。
今年の夏も暑いようなので、外張り断熱の威力を楽しみにしています。なるべくエアコンに頼らずに生活できればと思っています。また、その外張り断熱のお陰で小屋裏収納をはじめ、たくさん収納を設けてもらったので、共働きでも物がキレイに片付いて、家中はいつもスッキリ。きっと心にゆとりの持てる毎日が過ごせると思います。ありがとうございました。