注文住宅(益城町M様邸)
構造 | 木造二階建て |
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延床面積 | 109.9㎡(約33.2坪) |
敷地面積 | 240.6㎡(約72.8坪) |
家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
設計のポイント
“日当たりがよく、風通しの良い家に”これが、お施主様の一番のご要望でした。各居室は各々仕切られており、独立性を持たせていますが、建具や開口部の位置を工夫することで開放感と風通しの良さを実現しています。それぞれのプライベートは確保しつつ、家族のつながりも感じられる様に、その両方がかなえられる様工夫しました。LDKから2階へ通じる障子の小窓は柔らかく上下階をつないでくれます。また、1階にも収納を多くとり、将来は1階で生活が出来る様にしています。
お客様の声
建て替えかリフォームかで悩まれたそうですね。
奥様:以前の家は暗くて湿気が多く、特に洗面所が暗かったんです。一部屋は物置と化しており、これから子ども達が成長していく中で部屋が足りなくなると思い、リフォームか建て替えかと具体的に考えるようになりました。でも、調べてみると金額的にはどちらもそう変わらないということが分かり、建て替えにすることにしました。
三友工務店を知ったいきさつを教えてください。
奥様:リフォームで検索したホームページで知りました。会社の場所と名前は前々から知っていて、良い雰囲気の会社だなと思っていましたが、コンタクトを取ったのはその時が初めて。相談会の予約をしてお伺いしました。会場はトーヨーキッチンでの相談会で、最初はリフォームとしてでした。三友工務店さんの家は私たちが“こんな家に住みたい”という理想に近かったです。
ご主人様:最初に話したのが社長さんでした。最初は係りのオジサンと思っていたら、まさかの社長さんでびっくり。トーヨーキッチンでは皆さん忙しそうでしたが、その中で社長さんだけ手が空いていたため、色々と説明してもらいました。三友工務店さんの実例を見せてもらうと、木を使った柔らかい印象で、そこに住んでいる人をイメージできるお洒落な家ばかりで気に入りました。
三友工務店を選んだ決め手は何でしょう?
ご主人様:ハウスメーカーと悩みましたが、三友工務店さんは営業がいないので無理に追いかけないし、電話もかけてこない。ゆっくり考える時間があったのが良かったです。電話はありませんが、その間にも見学会には何度か参加させていただいたので、不安に思うことはなかったです。営業がいなくても、聞きたいことがあればこちらから聞くというかたちで家づくりは進んでいきました。また、設計の内田さんが相談しやすい雰囲気で、妻とも和気あいあいと楽しそうに話しているのを見て、この人で良いんだろうなと思いました。私は、どんなに良い店でも対応してくれた人が自分に合わないと買い物はしないタイプ。特に家となると、これから長い打ち合わせを続けていくことになります。その点でも、“この人となら出来るだろうな”と思えました。
家づくりでこだわった点を教えてください。
ご主人様:当初のイメージは漠然とですが、屋根が低く、外観は和風。中は和モダンというよりも、東南アジア風。特に強いイメージを持っていなかったことが、逆にこだわりかも知れません。元々土地があり、長く住んできた家があるので、今の不便な状況を伝えていくことからのスタートでした。まずは長方形の土地のどこに家を建てるか。色々考えましたが、日当たりや庭のことも考慮すると真ん中に建てるのが良いんじゃないかと思っていたところ、内田さんも同じ配置を提案されました。うちの東側にある家が一段高く、今までは東からの光が入ってきにくい配置だったんですが、位置をずらすことで解決するんです。さすがですね。また、外観はちょうど近くに一枚屋根の和風の家があったので、それを参考にしました。後は内田さんが自分の好きな建築家の建てた家をサンプル画像として持ってきて、それを見ながら完成後のイメージに近いものを絞っていきました。
奥様:希望したのは日当たりの良さと、風通しの良さです。
ご主人様:あと、床は絶対に無垢材。冬にコテージに宿泊した時、そこが杉の無垢床だったんですが、真冬なのにすごく温かくて、これは絶対に譲れないと思いました。また、リビング階段って流行りじゃないですか。子どもと必ず顔を会わせるとか言って。でも、それってすごく無理やり感があって嫌だったんです。話したければ自分から来るし、集まりたければ自然と集まるし。だから、階段は玄関ホールに。うちは息子2人なので、言うなれば、彼女を呼びやすい家ですね。
最初の相談から完成まで約2年間かかりましたね。
ご主人様:とにかく工期が長かったので、最初のイメージを忘れていくんですね。相談しながら進めているんですが、ネットで色々見ていると、あれもしたい、これもしたいでイメージがブレていく。その度に内田さんが、最初に言っていたのはこうでしたよと原点に戻してくれました。でも、2年も経てばデザインの流行も設備も変わります。初めのイメージに対して、今はこうしたいという思いを、今に流されすぎず、かと言って最初のままではない、良い落としどころを提案していただいたと思います。
現場の様子は見に行かれましたか?
ご主人様:近くに仮住まいをしていたので、かなり頻繁に見に行きました。自分が思っていた職人さんは昔気質で、仕事の前には酒を飲み、どこでもタバコを吸うといった感じでしたが、すごくきちんとしているので驚きました。簡易トイレにも「このトイレはお施主様も使うのでキレイにしてください」と書いてあるし、見学に行けば施主さん専用のスリッパが用意されていました。また、現場では大工さんが3、4人はいると思っていましたが、実際は大工さん1人で、奥さんが補助にいるだけ。家って大工さん1人で建つんだなと感心しました。
これまでを通じてスタッフの対応はいかがでしたか?
内田さんも園田さんも、入社からまだ日が浅いと後から聞いて、最初は大丈夫なのかと思いましたが全くの杞憂でした。一度、現場で天井をもう少し高くできないかと頼んだことがあるんですが、大工さんから決めるのは設計士で現場判断は出来ないんだと言われました。こちらから見れば簡単に出来そうなのにと思いましたが、設計の内田さんに言わせると、そこにはソファを置くことになっているので、低い目線から吹き抜けの天井を見上げることで落ち着きが生まれるんだから変えませんと強く言われて。そんなに言うなら、本当かどうか完成後に確かめてみようと思い、実際にソファを置いて座ってみると全く違和感がないんですね。大いに納得しました。
新居の暮らし心地はいかがですか?
奥様:温かくて快適ですね。ただ、リビングは無垢板で温かいんですが、洗面室はクッションフロアにしたので、逆に寒く感じます。
ご主人様:元々が平屋住まいだったので、この家は二階建てですが、見た目は平屋のようなもの。1階で全ての生活がまかなえ、2階は本当に寝るだけなので暮らしやすいです。将来介護が必要になっても、入ってすぐの位置に座敷があり、外からも直接入れるので安心です。また、収納もきちんと確保しているため、33坪の広さでも十分。自分たちらしさの表れた家が出来たと思います。
これから家を建てる人へのアドバイスをお願いします。
奥様:せかされないのを良いことに、ゆっくり構えて物事がなかなか決められず、そのため工期が延びてしまいました。でも、せかされていたら嫌になっていたかも知れないし、これは難しいところですが、お互いに協力していかないと何でもうまくいきませんね。
ご主人様:模型は屋根が外れて間取りを見ることができるし、実際に土地に置いてみて日の入り方を確認したりもでき、それなりに活用できますよ。欲を言えば、3Dパースがあればなお良かったと思います。