バリアフリーで分かり易く単純な動線 家族の生活に寄り添う平屋の家

築45年くらいの木造二階建ての家でしたが、材もあまり良くなったのか、水回りや廊下はかなり傷んだ状態でした。また、断熱が入っていたものの当時の設備なので、夏は暑く、冬は寒く、かなり身体にこたえます。両親が元気なうちに建て替えたいと思いました。

最初はリフォームも考えましたが、全体的に傷んでいましたし、見積もりでリフォームの方が高くなる、または新築と同等の金額になると言われ、建て替えにしました。

職場の方が三友工務店さんでリフォームをされたと聞いて相談したところ、話を聞くだけでも行ってみたらと推してもらいました。でも、いきなり会社に行くのは気が引けたので、まずはホームページで調べてみると、近々グランメッセで行われる住宅設備展に出展されるとのこと。早速、行ってみることにしました。

当日は社長さんが対応してくれました。職場の方から「三友工務店さんは社長さんが対応する」と聞いていましたが、本当に社長さんが出てこられるとは思っていなかったので、本当なんだ、こういう会社は珍しいな、と思いました。建て替えを考えているものの何から手をつけて良いのか分からないと正直に話をしたところ、親切に対応してくださり、色々な話が聞けて良かったです。何より、社長さんが気さくで話がしやすかったので安心しました。

今回、初めて知ったのですが、実は亡くなった祖父が一時期建築関係の仕事をしており、それが縁で実家には三友工務店さんから葉書が届いていたらしいです。私は全く知らなかったんですが、弟が覚えていて、何となく縁があったのかなと思います。

建替えに関しては両親から全てを任されていましたが、まだ予算の目途も付かない状態ですので、三友工務店さんの話しをもとに、まずは情報収集から始めました。住宅展示場や業者さんを何社か回り、直接相談をしたのは三友工務店さんを含めて3社。最終的にはこの中で検討していく形となりました。

ホームページを見ると、色々とこだわって家を建てていることが良く分かりました。また、無料相談会ではお金のことから設備関係のことまで、まだ契約もしていないのに詳しい説明をしてくれ、とても対応が良かったです。決め手は、家、人、全体的な雰囲気でしょうか。最後に残った3社のうち、三友工務店さんは見積もりでは上位でしたが、三友工務店さんは展示場を持っていない分を私たちに還元してくれるイメージがあり、構造の違いなど見えない部分にまで詳しい説明をしてくれるなど、安心料も含めて金額に納得が出来たのが大きかったです。

母は平屋で、仏間が欲しいという希望でした。私としては、父の目が不自由なため、動線をストレスなく移動できるシンプルなラインにしたかったのと、様々なことを音で楽しむため、テレビをベッドの近くに配置していつでも楽しめるようにしたかったこと。物が多かったので収納を十分に取りたかったことです。よく分からないまま家づくりがスタートしてしまったので、イメージは同時進行でつけていきました。三友工務店さんの家に同じものは一つもありませんが、それぞれに揺るぎないこだわりというか、芯が通っている感じで、それが気に入っています。

設計の風間さんが楽しい人で。とてもデザインにこだわっていて、見た目にも素晴らしいデザインを提案してくれるんですが、私がシンプルな方が好みだったため、色々と申し訳なかったです。でも、そんな私の話しもきちんと受け入れてくれ、次の提案をしてくれる。その中に、以前の家の欄間や飾り柱を再利用してくれたりと、さりげなく風間さんのこだわりが入っていて良かったです。風間さんはマイペースな方で進捗状態がちょっと不安だったりしましたが、何に対しても真摯な対応で最後は納得できる仕上りになりました。

現場の皆さんも気さくで、作業中に話しかけても親切に対応してくれ、掃除も隅々まで行き届いていました。大工さんが想像していた棟梁のイメージより若かったので、少し不安でしたが、仕事に取り組む姿勢は棟梁のイメージそのもので、安心してお任せできました。工事中は敷地の隣に住んでいたため、母も私もほとんど毎日のように様子を見に行っていました。自分の家が毎日少しずつ出来ていくのを見るのは嬉しいものですね。

家の模型を作ってもらったんですが、目の不自由な父のために手で触れられる高さの断面になっており、点字表記も入っていました。お陰で、生活を始める前から間取りが覚えられると父も喜んでいます。トイレにアームを取り付けたのも良かったです。

また、三友工務店さんは現場を見ながら、本当に工事に取り掛かるギリギリまで考えることが出来たのが良かったです。途中で意見が変わっても、その都度丁寧に聞いてくれ、手直しも快く応じてくれました。実際、作業が終わった後で言いにくかったんですが、有村さんに相談したところ、すぐに直してくれた個所が3つあります。リビングの壁の収まりをスッキリさせること、神棚の高さを踏み台なしで届く高さに変えてもらったこと、そして押入れの棚を低くしてもらうこと。それぞれ面倒だったとは思いますが、快く受け入れてくれたのが良かったです。

それと工事終盤、屋根にソーラー発電をつける工事で、協力会社の下請けの方が構造材に穴を開けられるミスがあったそうです。その時いつもはにこやかな有村さんが、見たことのないような険しい顔で打合せされて、やり直しされていました。目に見えない部分なので私たちは説明がなければ分からない事でしたが、家に対する責任感というかポリシーを感じられて、とても頼もしく思え三友工務店さんへの信頼がさらに増しました。

母は初めてのオール電化に使いこなせるか心配しています（笑）。屋根を外張り断熱にしたのですが、これは大工さんからも「すごく良いです」と聞いているので、どれだけ快適なのかが楽しみです。ありがとうございました。