注文住宅(熊本市東区F様邸)
構造 | 木造在来工法 |
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延床面積 | 32坪(居住スペース 26坪 ガレージ・物置 6坪) |
敷地面積 | 103坪 |
設計のポイント
東西に長い土地を活かした、ゆったりとした大屋根のかかる平屋。
大事にしたかったのは、のんびり過ごせる心地よさ。
凝りすぎず、飾りすぎず、好きな物だけを取り入れて、
家族の今とこれからの暮らしをあたたかく育む
“ちょうどいい”さじ加減の家ができました。
「ほどあいの家」の心地よさのひみつ
?その1 使っているのは“モミの木”です
空気の浄化・調湿・消臭作用があるモミの木。リビング・和室・寝室の天井だけでなく、床、納戸やクローゼット内もモミの木仕上げ。森の中にいるような、自然に包まれた優しい空間です。
?その2 座スタイルの畳リビングです
?その3 全天候型のインナーガレージです
?その4 外張り断熱で、魔法瓶のような快適な家です
?その5 屋根は陶器瓦、外壁はモルタルに汚れにくい塗装を採用
お客様の声
家づくりでこだわったことを教えてください
奥様)家のかたちは真四角の平屋。四角い家は地震に強いと聞いており、シンプルな建物の方がメンテナンスもしやすく、将来まで考えると平屋がいいと考えていました。そして、車が好きなのでガレージは絶対に欲しかったです。インナーガレージのようにがっちりしたものではなく、屋根があって車が守れて、雨の日も濡れずに玄関まで行けるガレージです。また、和風な感じが好きなので、家の中は畳がメイン。今風のオープンなLDKよりも個室をきっちり作り、パブリックとプライベートを完全に分けたいと思っていました。
(ご主人様)魚釣りが趣味で、家で魚をさばくこともあるため、キッチンはシンクが大きなトーヨーキッチンのものがいいと最初から決めていました。夫婦で椅子に座る習慣がないことから、ダイニングテーブルは不要。リビングは床に座るスタイルの畳にして、そこで食事をしたり、テレビを見たり、ごろんと横になったりできたら良いなと思っていました。また、アパートではキッチンのにおいが気になっていたので、寝室は完全個室にしてキッチンと離して配置してほしいと伝えました。
計画中・工事中で大変だったことはありますか
(奥様)大変なことではありませんが、最初は部屋の全部を畳にしようと思っていたところ、たまたま“もみの木”を知りました。もみの木は足触りが心地ち良いだけでなく、空気清浄効果や調湿作用、消臭作用などがあり、工場まで見学に行くほど夫婦で気に入ってしまいました。そして、計画は大きく変更に。最初は全部が畳敷きの予定だったのを個室だけ畳にして、あとは廊下やキッチンの床、トイレ、脱衣室、天井、収納の中までもみの木を使うことに決めました。お陰で予算がオーバーしてしまいましたが、まったく後悔していません。
新居の住み心地はどうですか
(奥様)やっぱりガレージは作って正解でした。屋根付きなので雨の日も濡れないし、大量の買い物もゆっくり運べます。外に物置も作ったので荷物の出し入れにも便利で、日曜大工といった趣味の作業もできます。郵便ポストも屋根の下。建坪は26坪ですが、そのぶん外に面積を取って“自分たちらしく豊かに暮らす”が実現できたと思っています。
(ご主人様)もみの木が良いですね。特にお風呂上りの裸足の感触が気持ちいいです。座スタイルの畳リビングも気に入っていて、食事をした後にすぐゴロ寝ができて快適です。そして今も我が家にダイニングテーブルはありません。
(奥様)部屋干しの洗濯物も、もみの木のお陰で早く乾く気がするし、室内の湿気やにおいが全く気になりません。トイレも消臭剤いらずです。
暮らしはじめてからの気づきはありますか
(ご主人様)カッコいいと思って浴室の色を黒にしたんですが、落ち着く半面、水あかが目立って掃除が大変です。また、寝室のベッドヘッド側に作った窓は、冬になると思いのほかスースーして寒く、冬はカーテンを閉めたままです。
(奥様)寝室にある収納の折れ戸を通気ができるルーバー扉にすれば良かったなと思います。今のままでも問題ないのですが、予算上、削ったところなのでいつか変えても良いかなと思っています。
これから家を建てる人にアドバイスをお願いします
奥様)最初のイメージを大切に、こだわる部分はしっかりこだわって良いと思います。そして全部任せきりではなく、自分たちでも家について勉強することです。自分たちの暮らしに必要なものとそうでないもの。今まで使ってないものは、正直いらないと思います。家族できちんと話し合い、どこで折り合いをつけていくかが大事ですね。
ちなみに私たちが一番こだわった部分は屋根付きガレージだったので、土地選びもガレージの面積が取れるかどうかがポイントでした。
ありがとうございました。