- 一般社団法人 日本増改築産業協会(ジェルコ)リフォームデザインコンテスト 2012九州支部
- 優秀賞「広い土間玄関は気兼ねなしの交流スペース」
- 一般社団法人 日本増改築産業協会(ジェルコ)リフォームデザインコンテスト 2012九州支部
- 審査員賞「築53年の家の古さを活かした和風リフォーム」
施工情報(合志市I様邸)
構造 | 木造2階建て |
---|---|
工事床面積 | 127㎡(38.5坪) |
築年数 | 54年 |
設計のポイント
当初のI様邸は、生活の大半が北側の暗くて寒い場所が中心でした。ほとんど倉庫化した南向きの部屋や寒くて使いにくい北側の浴室、広すぎて使いにくいキッチン、それに各部屋毎にある段差、また、玄関も狭くて段差がいくつかあるなど、年配の方にとってはかなり過酷な生活環境でした。そこで、下記のようなことを中心に改修計画を進めました。
1)できるだけ南側に生活の場をもってくる
2)生活設備を一新し、かつ使いやすい動線にまとめる
3)家の顔ともいえる玄関を広くする
4)必要のない部分は思い切って減築する
5)断熱材の施工、すきまの解消等、断熱・気密性能の向上
また、事前の調査で、屋根裏にはとても立派な梁が組まれていることがわかり、ぜひそれらを表に見せたいと考え、要所要所で構造材を見せるように工夫しました。
お客様の声
リフォームした家はどんな家ですか
今から52、3年くらい前に建てられた木造二階建ての家です。父が亡くなってからは母が一人で暮らしていましたが、老朽化がひどく、トイレも昔の汲み取り式。台所も汚くて使いづらく、衛生面でも問題がありました。段差もあって危ないし、そして何より、冬は家中のどこにいても寒く、年老いた母にはとても快適とは言い難い環境でした。
建て替えは考えませんでしたか
父が建てた家で、母も嫁いでからずっと暮らして来た家です。私も幼少時代を過ごした思い出の多い家なので、建て替えは考えませんでした。
三友工務店はどのようにして知りましたか
ネットの検索です。熊本のリフォーム会社で検索して、一番最初に出てきたのが三友工務店さんでした。ホームページを見ると実績もあり、熊本でもトップで仕事をしている会社だなと思い、電話で問い合わせたのが事の始まりです。実はこれまでにも何度かリフォームはしていて、今回が三度目のリフォーム。最初はこれまでお願いしていたA社に頼んだんですが、いろいろ行き違いがあってダメになり、次いで頼んだB社も同じような感じでダメになり、そんな中で三友工務店さんと出会い、縁あってお願いすることとなりました。
三友工務店の対応はいかがでしたか
電話も丁寧で、とてもきめ細やかな対応をしてくれました。工事が始まってからも現場での目配り、気配りが徹底していて、これはさすがだなと思いました。普通は側溝までしないのに、2トン車2台分の土を運んできて側溝を上げてくれたのには、近所の人たちからも評判でした。また、現場では何度も変更があったんですが、嫌な顔をされるでもなく、手早く丁寧に対応してもらえたのも良かったです。ここはこうして下さいと言うと、その場でパソコンを使ってイメージを見せて下さったのは、とても分かりやすくて良かったです。
リフォームでこだわった点を教えてください
前のリフォームで天井を張ってしまい、それで隠れてしまった梁を再び見せたいと思いました。土間にキッチンと洋間を造っていたのも、段差があって使いにくかったので、ここも便利にしたかったし、増築した風呂も家中にうまく収めたかったです。母は、冬も暖かいように断熱材を床にも入れてもらうことと、足腰が弱くなってきたので全館バリアフリーが希望でした。最初は特にこだわりはなかったんですが、新築ではなく実際に建っていて、しかも今まで暮らしてきた家なので、工事が進むうちにイメージが違ってきて、いろいろ変更をしてもらいました。母にはやはり歳を取っても女性ですし、家と一緒に気持ちも若返ってもらいたいと思って、テーマカラーにピンクを選びました。玄関ホールや壁紙など、あちこちに使っています。
実際の住み心地はいかがですか
まだ本格的な生活はしていませんが、まるで新築みたいだと母もとても喜んでいます。昔の梁を見せて、床柱や使える建具はそのままに、暮らしよく造って下さいました。茶の間を風呂場とトイレにしたので、水回りも一カ所にまとまって便利です。そして何より部屋が清潔で暖かいのが一番で、脱衣所にはドライヤーやヒーターにもなる浴室暖房を入れてもらいました。これで母も快適に暮らせることでしょう。今後、濡れ縁や離れ、母屋も手を加えていきたいので、また何かの時には三友工務店さんにお願いしたいと思います。
お母様:昭和33年に建てた家で、その2年後に私が嫁いで来ました。当時、山林を所有していいて、梁などの材木はその山の木を切り出して建てたそうです。また、和室の床柱は主人が酒と交換でもらって来たものと聞いています。そんな思い出のある家なので、リフォームで住み継いでいけるのがとてもうれしく思っています。梁も昔のままになったし、使える建具はそのまま使ってもらったし、明るく快適な住まいになりました。ありがとうございました。