- 一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)リフォームコンテスト2022デザイン部門
- 九州支部優秀賞娘から母へ 親孝行リノベーション
- 一社)日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)リフォームコンテスト2022デザイン部門
- 九州支部優秀賞おしゃれに暮らす おすまい
施工情報(合志市N様邸)
構造 | 木造2階建て |
---|---|
工事床面積 | 180.25㎡ |
築年数 | 41年 |
設計のポイント
南面の和室と玄関を、家の中心となる明るいLDKに。サッシをペアガラスにして断熱材を入れ替えることで、冬暖かく夏涼しい、快適で健康的な住まいに生まれ変わりました。さらに、駐車場で分離していたお父様の仕事場は母屋と繋げ、客間として使いやすく改修。お母様の部屋は、将来車椅子を使用することも考慮してトイレの近くに配置するなど、暮らしやすさを追求しつつ、趣味の読書を楽しむ図書コーナーや小上がり籠り部屋といった“生活の豊かさ”にも配慮しています。
【リフォームの動機】 今は亡き父の思い出の詰まった離れのある自宅を、母娘が末永く健康に暮らすためのリノベーション。建て売りで購入した40年前とは家族構成も生活様式も変わり、母も高齢となり、年々暮らしにくさを感じていました。
【特に配慮した事項】
(LDK)明るく開放感のあるLDK。広縁の一部を畳コーナー、残りは洗濯物が干せる目隠し格子付きのデッキに
(玄関)近くの公園の緑を借景したゆとりある玄関はお母様と近所の人がおしゃべりを楽しむ交流の場
(籠り部屋)図書コーナー横にもうけた段上がりの小部屋は籠り感があって落ち着きます
(トイレ)お母様の部屋近くに配置したトイレは将来、車椅子を使うことになっても対応可能
(外観)大学教授だったお父様の仕事場であり来客者の宿泊場所だった独立していた離れを、違和感なく外観に取り込んでいます
【お施主様の感想・満足度】 冬暖かく夏涼しいだけでなく、コンパクトな水まわり&回遊動線で家事も楽に。離れが普段使いできる客間になったことで、父の思い出も残すことができました。
お客様の声
以前のお住まいを教えてください
築40年の木造二階建てです。建売りで購入した家で、その後、隣の敷地を購入して増築。部分的に何度かリフォームもしています。父の仕事の関係で来客が多かったため、増築した部分は父の仕事場であり、お客様の滞在場所であり、そもそも部屋から行き来できる造りではなかったため完全な離れ。家族の生活の場ではありませんでした。
リフォームを決めたきっかけは何ですか
家自体は広かったのですが、家族構成も変わり、年々使いにくさを感じていました。中心となる和室は母の寝室も兼ねていたため、誰かが来ると片付けなくてはならず、さらに年を取るにつれ布団の上げ下げが大変です。増築部分の離れは相変わらず使わないまま。全体的な経年劣化に加え、先の地震の影響で家の中にヒビが入り、最近は近所の人からも外壁が傷んでいるが大丈夫かと心配されていました。
最初はコンパクトな家への建て替えを検討していましたが、リフォームの方が金額を抑えられるのではないか。それなら1階を中心に、2階は壁紙を新しくするだけでいいのではないか。家について色々と考えはじめたところ、無料配布の情報誌で偶然に三友工務店さんの広告が目に留まりました。新築かリフォームかは覚えていませんが、木を使った明るいリビングの雰囲気がとても印象に残っています。その後、三友工務店さんが手掛けた家の完成見学会が近所で行われると知り、母と一緒に見に行きました。建替えの家はとてもきれいに仕上がっており、母も気に入ったようでした。
しかし、なかなか動き出せず再び三友工務店さんを訪れたのは、最初の見学会からさらに2年後となってしまいました。
本気でリフォームをしようと思ったきっかけは、その年の夏にトイレが壊れ、これまでの家の不自由さも強く感じられるようになった為。これを機に、母も私達もこの先、快適に過ごせることを一番に考え、家をリフォームすることを決めました。
リフォームでこだわった点を教えてください
最初は離れを取り壊してコンパクトな新築を考えていましたが、解体費用がかかるのでリフォームにしました。それでも減築バージョンなど何通りものプランを提案してもらい、最終的には父の思い出も汲み取って、離れを残したプランとなりました。
まず母の部屋を1階の明るい場所にして、トイレも近くに配置。布団の上げ下げをしなくて良いように、ベッドが置ける洋室にしました。トイレは将来、車椅子を使うようになっても対応できる広い造りです。また、1階広縁の場所に目隠し格子のある物干し場を作ったことで、水回りからの動線も短くなり、今まで2階テラスまで上がっていた洗濯干しの苦労が軽減しました。リビングも開放感にあふれ、本当に自分の家かと思うほど快適です。
今まで暗かった玄関は、近所の人が気軽に来て母と世間話ができるように、明るく広々と。近くにある公園の緑を借景にしたことで、とても素敵な雰囲気になりました。
2階は触るつもりはなかったのですが、押し入れだった部分をクローゼットにしたことで使い勝手が良くなり、収納スペースも増えました。
図書コーナーと籠り部屋は、設計の竹ノ井さんのアイデアです。離れとリビングの間にスペースが出来たため、本棚が欲しいと軽く言ったところ、収納も兼ねたとてもおしゃれな空間を作ってくれました。
これまでのスタッフの対応はいかがでしたか
近くのアパートに仮住まいしていたため、工事現場は何度も見に行きました。現場で打合せが出来たのが分かりやすくて良かったです。
竹ノ井さんは私たちが言わなくても気持ちを察してくれるというか、例えば父の使っていた離れはきちんと残しつつ、普段は客間として使えるようにリフォーム。床の間の収納に思い出の品々をしまうことが出来るようになっています。玄関窓の公園からの借景というアイデアも素敵。水回りも動線まで考えて、コンパクトで使いやすくなりました。
他所の住宅会社を見ていないため比べようがないのですが、三友工務店さんは最初の対応からとても丁寧で、今後も変わらず面倒を見てもらえるんだろうなと思いました。これも三友工務店さんにお願いした理由のひとつです。
打合せでは、こんなことを言ってもいいのだろうかと悩むこともありましたが、出来る出来ないは別として、希望はどんな小さなことでも遠慮せずに伝えた方が良いです。三友工務店さんは私たちの言葉の端々から要望や好みを上手に拾ってくれ、出来ないことも形をかえて叶えてくれる会社だと思います。
ありがとうございました。